JICA海外協力隊の世界日記

赤道直下滞在記

消防士の日

10月10日は、日本では以前は体育の日で祝日でしたが、ここエクアドルでは『消防士の日(Día del bombero:ディア・デル・ボンベロ)』です。消防士の日は中南米では広く設定されているようで、国により日は違うものの消防士への敬意を表す日です。

私が今住んでいる家の前にカルセタの消防署があるのですが、毎年10月10日の夜、この日を祝ってパレードが行われます。先頭は学生によるダンスと太鼓、続いて町のニーニャ(Niña:子供のミスカルセタです)、最後に松明を持った消防隊が続きます。(上写真はパレード出発時の消防隊)

エクアドルの消防隊の設立は1830年代にまでさかのぼるらしく、ラテンアメリカでも古い歴史があります。それを示すかのように、カルセタの消防署には、とても古い消防車があります(写真)。

少し遠くから眺めていると、署長さんが説明してくださいました。1823年イギリスのShand Mason社製で、このタイプは世界に2台しか残っておらず、そのうちの1台(もう1台はドイツにあるそう)とのこと。実際の出動では大型のポンプ車が出動しますが、この消防車も使える状態にメンテナンスしてあるそうです。

この町に住んで2年弱経ちますが、消防車が消火活動をしているのを2回見ました。最初は近くのレストランの火事で、もう一つは、その時泊まっていたホテルの目の前のガソリンスタンドでのボヤでした。

両方とも怪我人など無く鎮火したのですが、火事の恐ろしさをあらためて感じるとともに、消防隊の存在を力強く感じました。(写真はレストランの火事での消火活動の様子)

消防隊は毎朝5時半頃から毎日消防車の点検を行い、いざという時に備えています。毎週月曜の朝礼で隊員が歌っている国家を聞くと、彼らの仕事に対する責任と誇りを感じます。

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