JICA海外協力隊の世界日記

Habari Tanzania~タンザニア日記~

#25 ある日の活動(同僚の授業から学ぶ)

活動先の職業訓練校の機械コースでは、学生らが少人数のグループに分かれて日々様々な機械加工や製作の実習を行っています。
この日は私の同僚(カウンターパート)が溶接の実習を担当していたので、学生らに交じって見学することにしました。ベテランの先生であることに加え、ひと昔前にヨーロッパから人的な支援があった時代には彼らと一緒に仕事をしている経験もあるので、知識が豊富でいつも私の知らない色々なことを教えてくれます。

また、溶接は私自身も今までほんの少ししかかじってこなかった分野なので、勉強するとても良い機会でした。溶接の専門知識としての勉強と、スワヒリ語の言い回しの勉強、両方において学びになるので一石二鳥です。赴任したての頃はまったく理解できず、ずっと聞いていると眠くなっていたスワヒリ語ですが、今では活動に関する分野であれば理解できる言葉が増えてきました。

この同僚に限らずですが、先生たちの授業を聞いていると、相手をひきつけるように話すのがとても上手だと感じます。また、ユーモアのセンスもあり見習わなければといつも思います。先生たちが学生を叱っている時ですら、なぜか学生から笑いが起きる場面もあります。厳しいように見えてなぜか距離が近い、そんな不思議な関係性です。

余談ですが、溶接は日本だと工場の一角で行われているようなイメージですが、私の帰り道の家具(ベッド)職人が集まるエリアでは、当たり前に道端で金属パイプの溶接が行われています。また、家の門の鍵が壊れると、大家さんがフンディ(職人)を呼んで、新しい鍵を溶接で取り付けています。といったように、溶接というものがより身近に感じられる気がします。

私もDYIで溶接ができるくらいの技術を身につけて帰りたいと思います。

ではまた次回。

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