JICA海外協力隊の世界日記

私,ジブチほっとけんし!!

ジブチでの活動【小学5年生モリンガを植える】

ボンジュール!こんにちは!JICAボランティアのはばのです。

今回は,地元の小学校とコラボレーションした活動についてご紹介したいと思います。

突然ですが,モリンガという植物をご存知でしょうか。モリンガは別名「奇跡の木」とも言われている植物です。

なぜ奇跡と言われるかというと,モリンガは種・葉・茎・花・根のすべての部分において利用価値が高く,豊富な栄養素を蓄えているからです。また,雨が少ない乾燥地域でも育つ植物です。モリンガは栄養価が高く,栄養失調の子どもの栄養状態改善に効果があると言われています。栄養価が高いというのは,例えばカルシウムは牛乳の4倍,ビタミンAは人参の4倍,カリウムはバナナの3倍も含まれます。「モリンガ」とネットで検索すると色々な効用が出てきますので,興味のある方は調べてみてください。

実は当保健センターでも以前はモリンガ栽培をやっていたのですが,度重なるポンプの故障によりトイレにすら水が送れないという状況に陥り…またモリンガ栽培を継続して行える職員もおらず,栽培が中断したままとなっていました。そこで,今回地元の小学校に協力をお願いし,モリンガ栽培のコラボレーションをすることにしました。別の隊員が小学校での活動をしていたこともあり,協力が得られやすく,5年生の理科の時間に植物を育てることの勉強としてやることにしたのです。ただ,植物の勉強をするだけではなく,モリンガについて知ってもらうことにより,家庭でのモリンガの普及も狙いとしました。子どもたちから親へとモリンガの知識を広げられると良いなと思っています。そして,当保健センターとしては小学校で栽培したモリンガを分けてもらい,病院食に利用したいと考えています。

約1か月前にモリンガの種を植える授業を他の隊員の協力により実施しました。写真はその授業の様子です。みんな真剣にモリンガの種を植えた様子をスケッチ!!まずは植木鉢に種を植えようということにしたのですが,植木鉢はもちろん手に入らないので,使用済みのペットボトルを子どもたちに家から持って来てもらい植木鉢の代わりにしました。
無事にモリンガが育ってくれれば良いのですが…今のところまだ芽が出てこず…芽が出るのを日々待ちわびています(>_<)

モリンガ栽培をするにあたり,一番の天敵は何と言ってもヤギです。私の住んでいる町はヤギがそこら中におり,常にえさを探しています。当保健センター内にも出入りし,患者さんの入院病棟にも入ってきています。同僚たちはヤギにカルテやノートを食べられないように紙は高いところへとよく言っています(笑)。以前に当保健センターでモリンガ栽培をしていた時も,モリンガの芽をヤギに食べられてしまったことがありました。ヤギ対策として柵を設置しているのですが,柵が脆弱なためよく入ってきていました。今回はこんなことにならないよう小学校内に頑丈な柵を作りたいと思っています!モリンガがヤギに食べられることなく育ってくれることを願うばかりです。

私はあと2か月ちょっとで活動が終わってしまうのですが,この小学校とのコラボレーションのモリンガ栽培は続いてくれると良いなと思っています!

今回はこのへんで。

幅野由樹子

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