JICA海外協力隊の世界日記

私,ジブチほっとけんし!!

ジブチの人々 【ディキルの子どもたち】

 こんにちは。JICAボランティアのはばのです。今回は,私の住んでいる田舎町の子どもたちを紹介したいと思います。

 私は今,首都ジブチ市からバスで約3時間ほど離れたディキルという町で生活しています。ディキルは隣国エチオピアまで続く国道が通っており,ジブチ市の港に到着した物資をエチオピアまで運ぶ大きなトラックが多く行き交うところです。町中にはたくさんのヤギが放し飼いにされており,ヤギと石だらけの遺跡のような町です。そこには,たくさんの元気な子どもたちがいます。アフリカというと子どもが多いイメージがあるかもしれませんが,ディキルの子どもたちも7,8人兄弟姉妹がいることが一般的です。

 子どもたちは私を見かけるとよく声をかけて来てくれます。遠くの方から私の名前を叫びながら全速力で走ってきて抱き着いてくれたり,見えなくなるまでずっと手を振り続けてくれたり,その一生懸命さがとても微笑ましく日々癒されています。

 

 ディキルには幼稚園や保育園はないので,就学前の子どもたちは一日中外で砂だらけになりながら遊んでいます。日本の子どもたちが遊んでいるような遊具やおもちゃはありません。公園もありません。ですが,子どもたちはずっと外で遊んでいるのです。遊び道具は砂や石,その辺に転がっているペットボトルのキャップやポリタンク,時には子ヤギなど。なんでも遊びに変えてしまう才能にすごいなと感心してしまいます。

 小学生の子どもたちになると,男の子たちはサッカーをしている姿をよく目にします。サッカーボールはボロボロになっている物が多く,時には空のペットボトルをボール代わりにしてサッカーをしています。何か一つ蹴る物があれば出来るサッカーは,子どもたちを夢中にさせてしまう魔法のスポーツですね。

 私が感心していることが他にもあります。ディキルの子どもたちは兄弟姉妹が多いこともあり,上の子が下の子の面倒をよく見ています。また,家のお手伝いをよくしているのです。小学生の子どもが赤ちゃんを抱っこしていたり,母親の代わりに毎朝市場に買い物に行ったり,学校が休みの日は親の仕事を手伝ったりしている姿をよく見かけます。

 自分の子どもの頃を思い出すと,なんてぬるい生活をしていたのかと思い知らされます(+o+)。

 こんな感心させられっぱなしの子どもたちのこと,時にはイタズラに手を焼くこともありますが笑…大好きですしとても尊敬しています。今後もディキルの子どもたちについてブログで紹介していきたいと思います。

 夜20時頃,真っ暗になっても外で遊んでいます。子どもたちが夜まで遊べるなんて治安の良いジブチならではだと思います。

 私の手もおもちゃにされてしまいました。本来ならば怒らなければいけないところですが、一生懸命ボールペンを使って何かを書こうとしている子どもたちの姿に見惚れて,結局許してしまいました。

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