JICA海外協力隊の世界日記

私,ジブチほっとけんし!!

ジブチでの活動 【ディキル保健センターってこんなトコ】

 Bonne année!! Bonne santé!! (フランス語で新年のご挨拶)
 明けましておめでとうございます。
 JICAボランティアのはばのです。去年の年末はブログの更新がすっかり滞ってしまいました(。-_-。)今年はしっかりとブログを更新していきたいと思います!!

 新年一発目ということもあり,今回は私の配属先であるディキル保健センターのことや活動についてご紹介します。

 配属先であるディキル保健センターはジブチ国内で最大の面積を占めるディキル州の州都ディキル市にある州内唯一の病院です。そのため,毎日色んな村や町から多くの患者さんたちがやってきます。またディキル州は隣国エチオピアと接しているため,エチオピア人の患者さんも多くやってきます。
 ジブチ人やエチオピア人がどんな病気にかかってやってくるかというと…子どもでは栄養失調症が最も多いです。また大人では結核,マラリア,HIVなどの感染症の患者さんが多いです。怪我になると子どもはやけどが断トツです。しかもちょっとのやけどではなく,背中一面や片足など広範囲のやけどの子が目立ちます。大人だと小さな傷からばい菌が繁殖して傷口が腫れあがってから病院に来る印象があります。あとは交通事故による怪我も多いですね。レアなケースだとラクダに指を食べられてしまった患者さんが入院してきたことも。日本ではまず出会うことのない患者さんですよね(・_・;)

 ディキル保健センターには24時間対応の救急外来,検査科,レントゲン科,産科,入院病棟(小児科・一般科),結核治療センター,予防接種外来など様々な診療科があります。そのため,医師3名をはじめとし,看護師,助産師,検査技師など様々な医療スタッフが働いています。
 このディキル保健センターで,私は栄養失調症の子どもたちとそのお母さんたちと関わっています。私のボランティア活動の大きな目的の一つが栄養失調児の栄養状態の改善です。そのため,栄養失調児の体重管理や体調管理,高カロリーのミルクを作って赤ちゃんの体重を増やしていくなど日々同僚たちと一緒に行っています。
 私がディキル保健センターに来てもうすぐ1年になります。1年を迎えるにあたり色々と思うことがあるのですが…強く思っていることがあります。ここでは,日本で働いていた頃とは比べものにならないくらい子どもの死に立ち会う機会が多く,日々自分の無力感にさいなまれています。何か大それたことが出来るわけではないですが,残りの1年自分に出来る限りのことを全力でやりきり,少しでも子どもたちの健康に繋がれば良いなと思っています。そこで今後は保健師らしくもっと予防に力を入れていこうと考えています。看護師は病気になった人をどう元気にしていくかですが,保健師は人が病気にならないように予防したり,病気から回復した後どう健康を維持していくかを仕事としています。どういった予防活動を行っていくか今後のブログで随時報告していきたいと思います!
 なんだかディキル保健センターの紹介と決意表明だけで長くなってしまいましたので,今回はこのへんで。

 幅野由樹子

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