JICA海外協力隊の世界日記

美味しい笑顔を世界に!

日墨文化交流分科会。

ベラクルス州のオメアルカ市という田舎町に
隊員同士の文化交流分科会のために行ってきました。

高地の首都メキシコシティから
メキシコ湾沿いの港町ベラクルスに降り立つと、
久々の海の香りと、日本の夏に似た湿度のある暑さに、懐かしさを覚えました。

そんな海辺から内陸部にサトウキビ畑を車で走ること数時間、
温かい人と心に溢れた素敵な街オメアルカに到着。

日本人も多く、和食レストランが点在するメキシコシティとは違い、
日本人を見るのも初めて、和食に触れるのも初めて、という人がほとんど。

私はそんな現地の人たちと和食を作り、
逆に現地の人は地元の料理を作ってくれる、という文化交流を担当しました。

到着した日に地元の市場を案内してもらい、翌日買い出しをして料理スタート。
約100人分でしたが、子供たちから主婦の皆さんまで、
興味津々ですごく積極的に調理に参加してくれた上に、
たくさん質問をしてくれ、メモを取る人もいました。

出来上がった後は、みんなで試食。

作りすぎたかな?と思っていた幾種もの串揚げと焼き鳥、
サルサをかけるメキシコの食文化にちなんで、
ケチャップや醤油で作るとんかつソースや手作りタルタルソース、
独立記念日前だったので、メキシコの国旗赤・白・緑の3色団子は瞬く間に完売。
山盛り食べた上に、メキシコ料理まで食べている地元の人たち...
メキシコ人の胃袋の大きさには改めて驚きました。

でも、自国の料理を外国の人が美味しい!って言ってくれるのはとても嬉しい。
料理はその国の歴史、地形や風土、宗教、習慣などすべてを表している。
料理を食べるということは、文化を受け入れてくれているのと同じだと思う。
だから私もどの国でも、その国の料理を愛し、笑顔で何でも頂くようにしています。
それが、料理での文化交流の基本だと思うのです。

今回は料理だけでなく、
他の隊員さんの卓球教室や5Sの講演会など、
多くの市民が多く参加してくれた上に、
ベラクルスの伝統衣装や踊りを見せてくれたり、
独立記念日のお祭りに参加させていただいたりして、
田舎ならではの厚いおもてなしの心と、温かい心の人々に触れあえ、
かけがえのない素晴らしい文化交流の経験ができました。

その一方、地元の人々に「日本人は犬を食べるんだろ?」とか、
「日本人は5人くらい奥さんを持てるんだろ?」とか質問され、
まだまだメキシコの地方には日本を知らない人、
和食を知らない人が多いのを実感したため、
もっともっと地方に出て、
一人でも多くのメキシコ人に日本を、和食を知ってもらいたい、
と強く感じるいい機会にもなりました。

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