2018/09/05 Wed
生活
独立記念日に向けて。
はじめまして、2017年度2次隊、
メキシコに料理の職種で派遣中のシニアボランティアの長谷川美音と申します。
私は今、首都メキシコシティにて和食普及やその指導などの活動をしています。
赴任して半年が過ぎましたが、
明るく優しく、とにかく楽しいことが大好きなメキシコ人、
豊かな食材から作られる種類豊富で美味しいメキシコ料理、
ピンクや水色などの原色で塗られた壁の建物が並ぶカラフルな街並み、
どこからか聞こえる陽気な音楽...
五感でその文化をめいっぱい受け止めながら生活している毎日です。
さて、第一回目の記事は何について書こうかと迷いましたが、
今はちょうど9月に入ったところなので、
9月16日の独立記念日に向けて街が沸いている様子をお伝えしようと思います。
まずは職種柄食べ物の紹介から(^^)
これは、独立記念日の前後だけ街のレストランで食べられる
「チレ エン ノガダ (Chile en nogada)」という料理です。
メキシコ料理に欠かせない唐辛子のチレの中に、
ひき肉やレーズン、リンゴやナッツの中身を詰めて、
クルミ入りの白いクリームソースをかけ、
最後にこの季節だけのザクロの実をちりばめた、
緑、白、赤のメキシコ国旗の3色を表した料理です。
美味しくない店で食べるとクリームが甘すぎたりして危険らしく、
年に数回のチャンス、せっかく食べるのであれば、
と同僚に教えてもらったレストランに行って頂きましたが、これが美味しい!
中のフィリングは確実に手が込んでいて、
噛みしめるたびに度にお肉とフルーツとナッツのジューシーさと旨みが。
クリームソースも甘すぎず、クルミの香ばしさが活かされています。
お店によってこだわりや伝統のレシピが違うらしいので、
是非また違うお店でもトライしてみたくなる美味しさでした。
そして、食べ物だけでなく、
独立記念日を待ちわびる街中の建物は国旗や国旗の3色で彩られています。
安ウマ天国で人気の市場の食堂街も3色に染められています。
街にはメキシコグッズ屋台もたくさん。
その屋台には小物や子供の衣装がいっぱい!
国民ではない私でさえワクワクしてしまうこの時期、
メキシコ国民はどれだけワクワクしているんだろう?
スペインからの支配を受けた時期がある国だからこそ、
この日は国民にとっては深い意味のある大切な日なのでしょう。
でも、シンプルにこれだけ自分の国を愛せるってとても素敵なことだと思うのです。
少なくとも私の周りのメキシコ人は自国の歴史や文化、食をとても誇らしげに語ってくれます。
その顔はとても誇りに溢れ、幸せそうです。
さあ、間もなく9月16日!
メキシコ国民と一緒に
「¡Viva Mexíco!(メキシコ万歳)」と叫ぶのが楽しみな今日この頃です。
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