JICA海外協力隊の世界日記

Work local, live your life

Hurricane Beryl

みなさんこんにちは。配属先は夏休みに入りました。夏休み前はバタバタしていてあまり記事を書けませんでしたが、また更新していきたいと思います。

先週7月3日にジャマイカにハリケーンが襲いました。これまでJICAの災害対策の研修を受けたり、ジャマイカを含むカリブ海は災害に対して脆弱な国だから防災や環境保全に力を入れて支援していると聞いていましたが自分がハリケーンにあったのは初めてでした。

幸いハリケーンは予測ができるので、数日前に同僚に会った時にハリケーン対策を確かめ合ったり、追加で食料、水、ライトの買い出しを行ったり、浸水時のために濡れたら困るものを床や窓際から遠いところに置いたりと対策ができました。

ハリケーンは午後に来たので、だんだん強くなる雨風を窓の外を見て確かめていました。雨風が強くなったのは午後2時ごろ家の中をチェックするとハリケーンが向かってくる東側のドアそのサイドの壁下から水が…普段は入ってくることはないですが、横向きの風が強いからだと思われます。

私は全回赴任の際水道管の故障で家中が水浸しになったことが何度かあったのですがそうなると家具の木の部分がへたったり風通しが悪いとカビが生えてしまいます。そうはさせまいとドア下に詰め物をしモップやタオルを絞ってはふき、絞ってはふき、なんとかベッドやソファの下に浸水させまいとしましたが拭いても拭いても水が増えます…。その間同じ東向きの別のドアからも浸水が。そちらに気を取られていると別の方の水が増え…そして次第に電気も水もストップしました。携帯電話の電波だけはずっと受信できていたので近所の人に状況を聞いてラグを敷いていると教えてくれたので大きめのバスマットやラグを使い、拭いては絞るの頻度を減らすことができました。ラグも含めて拭いては絞ること3時間。幸い家はコンクリートで頑丈にできていて外は激風豪雨の中、身の危険を感じることはありませんでした。

ハリケーンの中心が去ってからは今度は西側から浸水と屋根からの雨漏りが始まりました。そちらはドア下ほどはひどくなかったのでマットを敷いて夜は眠ることができました。夕方近所の人が電話してくれて大丈夫か、何か手伝うことはあるかと聞いてくれました。

翌朝外に出てみると、外の木はぼきぼきに折れ、電線にぶら下がりたくさんの木や葉っぱが道を塞いでいました。近所の人と顔を合わせて、お互い身の危険はなかったので”not so bad”だったねと言い合いました。

マンデビルのまちは停電断水でも、スーパーやファストフード店は自家発電機を持っているのか翌日からやっていました。私の家も5日間停電、断水だったのですが、備蓄していたものや途中の買い物でなんとかなりました。近所の人からは知り合いの人を手伝いにいった時に折れた木からもらったココナッツを分けてもらったり、充電は必要か、お湯は必要かと聞いてもらいました。ちょっと気にかけてもら得ることがどんなにありがたかったかしれません。

私の場合は幸い5日間で済みましたが、電気や水のない生活は色々な気づきを与えてくれます。水をなるべく使わないでお皿や体を洗う工夫、日が落ちる前に必要なことは済ませる、水が少なくなると雨水を溜める…。そっちではどうしてる?と普段より人とのコミュニケーションも増えた気がしました。夜になるとすることがなくなるので静かでシンプルな生活ではありました。続きます。

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