JICA海外協力隊の世界日記

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Hurricane Beryl②

7月3日にハリケーンがジャマイカを襲いました。その2つ目の記事です。

私のところはハリケーンが来た日から5日目に電気と水が戻ったのですが、電気が戻った日に同僚のところに会いにいきました。

同僚の家は木で囲まれているのですが背の高い木の枝がたくさん折れていました。もうある程度片付けた後だったのですが、直後は木が道を全部塞いでいたようでした。同僚の娘にハリケーンが来ている時怖くなかった?と尋ねると"so fun"と言っていました(笑)幸い家は雨漏りや屋根に置いていたものが飛ばされた程度でみな無事だったようです。

木がたくさん折れてしまったので、全体的な見た目が変わってしまい、同僚の娘は「こんなに近所に家があったなんて今まで見えなくて知らなかった」と言っているくらいでした。同僚の家には近所の人がかわるがわる訪ねて来ておしゃべりをしては去っていきます。同僚もその人たちに私を紹介してくれます。これはコミュニティーでは日常の光景で素敵だなぁと思います。

幸い、コミュニティーの人のほとんどの家は無事なようで、一つ店の屋根が飛んだけど持ち主が屋根をなおせる人だからよかった、遠くを指して「あの家は屋根が飛んだそうだ」と教えてくれましたが、私が見た時にはもうすでに修復されているようでした。

コミュニティーではみな片付けをしたり屋根を修復したり地道に作業していました。マンデビルから配属先や同僚の家のあるコミュニティーまでくる途中、外を見ていて、ハリケーンの被害を受けている家はトタン屋根や木の壁を使っているところが多いように感じました。ジャマイカではコンクリートの立派な家もありますが、日本の倉庫などに使われる波型の屋根を使っている家もあります。トタン屋根が一番安く手に入るそうで、きちんと取り付けると飛ばされないようですが、古くなると腐食もしやすくなりそうです。

ファーマーのところは家畜は無事で農作物は一部だめになってしまったと言っていました。電気は近所にジェネレーターを持っている家があるそうで、時々充電させてもらっている、水もタンクや溜池に溜めているものがあったり近所の人から分けてもらっているということで助け合っているようでした。しかしコミュニティーは1週間たった今もまだ水、電気、インターネットも通っていません。ジャマイカ全土でもまだのところもたくさんあるようです。その日の水の工面や片付けをしないといけないとなると気が抜けません。

電気が通るようになってニュースが見れるようになり、だんだん被害状況がわかってきました。今回ハリケーンはジャマイカの南側海上を通過したので私のいるマンチェスターの南側や海沿い、隣の県のセントエリザベスで被害が大きいようです。セントエリザベスはマンチェスターに比べて平らなところが多いから風の影響をまともに受けたのではないかと同僚は言います。道路や電気の復旧が急がれていますが、セントエリザベスでは電気の復旧に1ヶ月ほどかかるかもしれないとニュースで言われています。農作物の被害もかなりの額になるそうです。被害を受けた学校も修繕にお金がかかり9月の新学期の再開に影響が出るかもしれないと言っています。

マンデビル、その他の地域の翌日の被害

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夏に予定していた行事も延期になったり中止になったりしています。

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