ケニア滞在記(樋口隊員は帰国しました)

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樋口 耕平
新潟県

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アフリカ
ケニア キスムカウンティ・セメサブカウンティ
一言メッセージ
愛知県の高校で7年間勤めた後、協力隊に参加しました。協力隊は人生の目標の1つで、とてもありがたい毎日です。

 

当施設の女子の話。

2019.06.03

私の配属先は男子のみを受け入れている更生学校ですが、実は少し前から“一時保護施設”としても機能しています。

一時保護施設とは、虐待や人身被害に遭った子どもを一時的に保護する施設です。

定期的に裁判所に赴きながら、身元引き受け人や政府支援の全寮制学校への進学が決まる間、当施設で過ごします。

半年ほど前から一時保護施設として女子の受け入れを実施していますが、入れ替わりが大変激しく、多いときで3〜4人ほど、誰もいない時期もしばしばで、私も隊員として彼女たちに対する活動がほとんどできずにいました。

しかし、ここ最近は常に安定して5人ほどいるので、彼女たちといる時間を作れるようになりました。

先日の(日本の)「こどもの日」には、紙でカブトを作ってみたり。

またある日は、英語を勉強したいと言ってきたので、些細な英語アクティビティをやってみたり。同じように日本語を教えることもあったり。

最近は、彼女たちもだいぶ打ち解けてきてくれて、自分たち自身の話もだいぶしてくれるようになりました。

これをきっかけに、過去に向き合い、将来を前向きに捉えられるように少しずつ変化していってくれたらなあと思います。

先日の話です。

私は普段、日本から持参した小さなホワイトボードを使って、彼女たちに物事の説明をしたり、英単語を教えたりしています。

そんなとき、彼女たちに何か絵でも描いてもらおうと、ふと思い立ちました。

というのも、ここケニアでは、学校に芸術の授業はなく、色鉛筆や画用紙といった物もさほど普及していません。

なので、田舎で育った子どもは、そもそも絵を描くという経験をしたことすらありません。

そんな彼女らに絵を描かせてみたら一体どうなるか。10%の親切心と90%の好奇心で、ペンとホワイトボードを渡してみました。

「エーー、絵なんて描けないよお。」

と言いながらも、ペンを離さない彼女たち。やる気はあるようです。

試しに、私の似顔絵を描いてもらいました。

その絵が、実に独創的。

なかなか奇天烈な姿ですが、彼女の眼に映る私はこんな感じだそうです。

楽しそうで何よりでした。

こんな感じで、かなり穏やかな雰囲気で、彼女たちとの時間を過ごしています。とても知的好奇心が旺盛な子たちなので、私自身も今後の展開が楽しみです。