JICA海外協力隊の世界日記

人類みなアミーゴダイアリー in BRASIL

~プロジェクト本格稼動~夢を叶えるまでの話③ さわやかNo,41


【費用準備のための活動が始動】

2018.10.14


それからというもの,遠征にかかる費用を準備するための活動が本格的にスタートしました。
まずは,10月の上旬に開催された“インダイアツーバ祭り”。配属先が主催する,大きなジャパンフェスティバルが行われました。
(このお祭りについては,No27の記事をチェックしてください!!)


4日間という大きな規模で行われたお祭りで,毎年たくさんの人が来場する,地元でも有名なお祭りです。


日本遠征に向けて,資金を集めることが必要となり,私自身,この機会を使い“何かできることはないか”と考えました。

保護者の皆さんは,配属先に与えられた仕事があったため,
自由を利かせて動けるのは私のみ。
せっかくたくさんの人が来るこのお祭りを上手く使いたいと考えました。



何が良いかなと考え思いついたのが,“お土産作戦”
物はなんでもOK!ただ,それを少しでもお金にできて,また,この日本遠征について多くの人に発信できる方法を作ることができればと考えました。

この時期は日本遠征についても,配属先内にまだまだ知らない人がたくさん。
一気に認知を増やして,多くの方に呼びかけるチャンスと読みました。

で,その“宣伝にもなりつつ,お土産となるようなものは何がいいか?”
と,考え作ったのがオリジナルのキーホルダー

透明のプラスチックでできたもので,中に紙を入れられるというもの。
表には,カタカナで名前を書いて,裏面には“TEAMSWYK PROJECT”と書き,そこにチームの様子を発信しているSNSのアカウントを掲載。


日本語で名前を書くと,ブラジルの方はQue legal!!!(めっちゃ良いやんか~)」と,言ってくれることは,それまでのブラジル生活の中で分かっていたので,それをお土産にし,またそれを渡すタイミングで,プロジェクトの説明をすることにしようと決めました。

思いついてからは,すぐにキーホルダーを注文し,文房具屋さんへ。
せっかくSNSアカウントを載っけたからには,SNSの力も借りたい。

今では,#(ハッシュタグ)をつけると,世界どこでも見られることができる・知ることができるという優れた機能があるので,それを活用しようと考えました。
じゃあ,そこで写真を撮って拡散してもらうためには?

ということで,上の写真のインスタフレームを作成。気分は完全に高校の文化祭。笑


キーホルダーの準備はというと,
何も入っていない透明のケースの中に,オリジナルで紙を入れていくものを採用しました。一から作っていくわけなので,まずはその台紙作りから。
800個のキーホルダーに対して,一つ一つ台紙を切っては入れてを繰り返しました。

選手や保護者の協力を得て,何とかキーホルダーの事前の準備を終えました。


【お祭り当日】
やってきたお祭り当日。
保護者や配属先の方々が,焼きそばや天ぷらを作っている横で,お土産作戦の準備を開始。

受け渡し口の横を陣取り,焼きそばがお客さんに出るまでの間に,“話しかけて名前を書いて渡して日本遠征の趣旨を説明して資金をいただく”という流れでセッティング。
声の掛け方,これをカンパに繋げる方法はすごく考えました。

実際に,

『こんにちは!元気ですか?初めまして。日本からきました廣瀬と言います。現在,ここの野球部で野球の指導をしているのですが,今日はみなさんにお土産を渡しています。あなたの名前を日本語で書いて,お渡ししようと思うのですがいかがですか?で,この試み,実は来年3月に行う11歳・12歳のカテゴリーの日本遠征のためなんです。ACENBIの子ども達を日本に連れて行き,日本の野球や文化に触れ,日本の子どもとの交流を図ってもらいたいと企画しています。もし,良ければなのですが,いくらかご支援いただけませんか?』と,やってきたお客さんに声をかけさせてもらいました。

手作りの遠征の概要を書いたパンフレットを見せつつ説明。

「すごい企画!もちろん応援させてもらうよ!」
「私の名前日本語でこう書くんですね!気に入った!もちろんカンパさせてもらうよ」

等と,インダイアツーバにとって,初めての試みでもあるので,興味を示し応援してくださる方がたくさん居ました。


【地道にコツコツ】
また,焼きそばや天ぷらを買いに来るお客さんが減る時間帯は,各テーブルを周り,一家族ずつ声をかけて,キーホルダーを手渡して行きました。

これを4日間。
終わってみると,日本円にして約6万円を集めることができました。
手書きで名前を書いた数は500を超えました。

たくさんの方にご支援いただき,日本遠征実施について認知をしていただけたこの機会。
「子どものために一緒に頑張ろう」と,掛けてくださる声が,何よりも力になりました。
まだまだ選手の家庭の負担を和らげるためにすべきことはたくさん。
機会を見つけては,どんどん動いていきます。



《続く》


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☆今回のブログでは,日本遠征実施に到るまでの出来事を,時間を遡って書いています。
時間の錯誤にご注意ください!!☆

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