JICA海外協力隊の世界日記

がんばれ!ブータン柔道KIDS

ニコニコ先生

長い雨季に時々顔を出す晴れ間。緑の深くなった山々。この日は土曜日で学校は半日だったので、午後からマットを外に出して野外練習。

いつも楽しそうに、ニコニコしている先生でいたいのだけれど、まだ自覚が足りない未成年を対象とした競技スポーツの指導者は、時に厳しく当たらなくてはならない。危険を伴い、自らを律する必要のある武道であれば尚のこと。

礼儀正しくさせないといけない。緊張感を失わせてはいけない。
ケガをさせてはならない。彼らを鍛えなくてはならない。
結果も出さなくてはいけない。目標を達成する喜びを知ってもらいたい。
いずれ私はいなくなるのだから、練習でも何でも彼らが自ら率先して取り組むように、促さないといけない。

生徒に「どうしてそれがよくないことなのか」「どういうふうに変えたらよいのか」と伝えたい時、日本なら言葉で補えることも英語だとうまく説明できない。赤ん坊が泣くのと少し似ているかもしれない。本気で伝えたいから、その分彼らや自分に対して、怒りや落胆も大きい。

受け身の練習で仰向けになると、空が見える。空しか見えない。怒ってばかりいるかもしれないとふと我に返る。

異文化の中で生活すると、日本にいたら経験できないような新しい発見や喜びがたくさんある。それが協力隊の醍醐味。

それ以上に何でもない日常とありふれた悩みもいっぱいある。それも協力隊の醍醐味。

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