2015/08/14 Fri
文化
UNDOKAI
タイトルの「UNDOKAI」はもちろん、「運動会」のこと。
日本の運動会には、個人の速さや強さを競う競技種目だけでなく、演技や団体競技があります。クラスメイトと力を合わせて何かを成し遂げる喜びを知ったり、普段は学校に来ることのない保護者が子どもと一緒に楽しんだり。GamesやCompetitionと呼ばれる競技会とは異なり、誰もがスポーツの価値を感じることができるというところや年中行事として広く国民に親しまれているという点で、日本の運動会は独特です。
そんな日本式の「UNDOKAI」を通じてスポーツの喜びをを世界へ広げようという試みを、日本政府もSPORT FOR TOMORROWという取り組みの中で後押ししているそうです。
私の活動先の学校では、柔道が取り入れられていることからもわかるように日本人が運営に関わっているので、運動会ももちろん日本式。来週の運動会に向けて、校庭ではその準備が始まっていました。
講道館柔道の創始者として知られる嘉納治五郎先生は、アジア人初のIOC(国際オリンピック委員会)委員として、1912年の日本のオリンピック初参加(ストックホルム五輪・団長も務めた)や1940年の東京オリンピック招致に尽力した人物です。残念ながら先生は1938年に亡くなり、戦争の激化により実際に東京オリンピックが実現したのは1964年のことでした。
なぜこのような話をするかというと、日本で運動会が行われることの多い「体育の日」は1964年の東京オリンピック開会式が行われた日に由来しているからです(2000年からは「ハッピーマンデー制度」の適用により10月の第2月曜日に)。
柔道がオリンピックの正式種目として採用されたのも、この東京オリンピックからでした。
その後の柔道の世界的な広まりと、2020年に東京に戻ってくるオリンピック。自分にはどのような貢献ができるのか、いつも考えています。
(最初と最後の写真は昨年の運動会の様子です)
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