2015/10/31 Sat
文化
限りなくインドに近いブータン
左の門や、右の塀の向こうはインドです。島国で生まれ育った私にとって、陸続きの国境というものはとても不思議な感じがします。
先日、初めてインドとの国境の街・プンツォリンに行ってきたのですが、普段私が暮らしている首都ティンプーとは気候も街の様子もかなり違っていて、とても新鮮でした。
こちらはブータンで初めて目にした歩道橋。歩道橋はブータン様式でしたが、暑さのためか歩道橋を使っている人を見かけることはありませんでした。
ブータンは日本の九州程度の国土に約75.3万人(2013年:世銀資料)が暮らす小さな国ですが、中国とインドという10億人以上の人口を抱える二つの大国と接しています。中国側の国境は閉ざされていますが、ブータン南部の標高が低く亜熱帯気候に属している地域にはインドとの国境の街がいくつかあり、ブータン側であってもかなりインドの色を強く感じることができます。(治安等の関係で、私たちJICAボランティアが行くことのできる国境付近の街はプンツォリンのみとなっています)
今回の出張の目的のひとつは、将来、道場をつくろうと考えている場所の視察でした。プンツォリンは首都ティンプーに次いで人口が多く、ブータンの第二の都市です。また、山岳国のブータンでは稀なことですが、街自体が非常にコンパクトで人々の住んでいる地域も集中しています。ここにオープンエアの道場をつくれば、柔道が普及する可能性は高いのではないかと考えています。
私の任期のずっと後になるとは思いますが、いつの日かこの空地に第三の道場を見ることができるのでしょうか。(現在の道場は首都郊外にあり、第二の道場は首都中心部に計画中です)
SHARE