JICA海外協力隊の世界日記

Abaibai! ケニアぽれぽ~れ日記

アボカドソープづくり



ジャンボー!!(公用語のスワヒリ語で「こんにちは!」)

ケニアで活動中の伊治です。



今回は日常の活動について書きます。

私の活動は任地でとれる作物を使った商品開発と販売促進です。



先日、アボカドを使った「アボカドソープ」を作りました!

実はこのアボカドソープ、優れた抗菌作用があり、ニキビや肌荒れに効果的な成分も豊富に含まれている優れもの。

環境にも肌にも優しい「オーガニック石鹸」として最近注目を集めています!



任地では今がアボカドの旬真っ只中!

農家さんの家に遊びに行けば、立派なアボカドがたわわに実っていてお土産としてもらうことも。

日本では値段が高いイメージがありますが、任地では1つ10-20シリング(≒10-20円)で販売されています。

大量のあぼかど.jpg

また、幹線道路の道端には収穫されたばかりのアボカドがどっさり

ナイロビに運び、オイルやソープ、または日本などのアジア圏の国に輸出するそうです。

ちなみに輸出用のアボカドはhassという品種で、kienyeji(ケニアに昔からある品種)と比べてサイズが小さく、品種改良されているため味も美味しいです。

かぷそいっと.jpg
(出荷用に袋に詰められています)



今回は任地の女性グループのミーティングに参加し、アボカドソープを試作しました。

材料は、アボカド、ココナッツオイル、水、コースティック、シリケイト、ホルマリンです。



まずはアボカドをマッシュして濾します。

こす.jpg

そこにココナッツオイルを加えます。


別容器に、水、コースティック、シリケイトの順に混ぜ合わせます。

※コースティックと水は反応すると高温になり飛び散ることがあるので、予め水を加えた容器に、コースティックを少しずつ加えることをおすすめします。


最後にすべて混ぜ合わせ、ホルマリンを加えてよく混ぜます。


そして、固める型に流し込み、約1-2日置いて完全に固まるまで待ちます。

かたはめ.jpg

固まったら、容器から取り出し、約1週間乾燥させれば出来上がり!

そーぷ.jpg



私は食器洗浄にこのアボカドソープを使っています。

泡立ちもよく、普段使いの石鹸と変わりがなく愛用しています。

他にもボディーソープや洗顔ソープとしても使用できます。



アボカドソープは農家さんからも好評です。

早速彼女たちも、食器洗浄に使っているようで、「泡立ちもよい!」と嬉しい言葉をもらいました。

今は試作段階ですが、いずれは販売まで漕ぎつけたらいいなと思っています。

とるそげっく つくっている様子.jpg



アボカドを使って石鹸が作れる!ということは私にとって新たな発見でした。

しかもオーガニックのため、環境にも肌にも優しいのが魅力的ですね。


”あるものを最大限活用する!そこから新たな価値が生まれる。” 

このボランティア活動を通して学んだことの一つです。

毎日が新たな発見や気づきの連続で、私にとって貴重な時間です。



残り8か月の任期。

カウントダウンをすると寂しくて仕方がありませんが、いろんなことに興味関心のアンテナを張りながら、日々の生活を楽しみたいです。

私の活動はちっぽけですが、いつか誰かの気づきや後押しになっていたら嬉しいなと思います。



今回の投稿はここまで。

それでは、また。

コンゴイ!(現地語キプシギス語で「ありがとう!」)





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