JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン日々是好日

ネリカ米の研修に出席しました

みなさんは、ネリカ米ってご存知でしょうか?

アフリカの食糧事情を改善するために開発されたイネの品種の総称で、お母さんはアジアイネ、お父さんはアフリカイネだそうです。お米の形は細長く、雨水だけで(灌漑設備なしで)栽培できます。

カメルーンでは、カメルーン農業省とJICAの共同で、このネリカ米の普及に取り組んでいます。その研修に参加してきました。

カメルーンには、春夏秋冬はないのですが、乾季と雨季があります。また、厳密には大乾季、小雨季、小乾季、大雨季の4つの季節があります。その雨水を利用して、地域によっては年に2回(3月~7月、8月~12月)ネリカ米を栽培しています。

今回研修があった首都ヤウンデにあるPRODERIP(カメルーンの稲作普及のプロジェクト)の畑では、灌漑施設(川の水)を利用して年中米を栽培しています。見学させていただいた畑では、7日おきに種を播いて栽培していました。発芽したてのイネから、収穫前の稲まで同じ畑で見れるなんて、さすがカメルーンです。

研修では、イネの生長などの座学から、畑での実習、畑の面積の図り方(施肥量、播種量を決めるため)、収穫後の乾燥調整などのやり方まで盛りだくさん教えていただきました。ヤウンデ周辺の地域では、イネの鳥害がひどく、稲作をするなら鳥害対策が必須。でも、参加している方にうかがうと、それだけお金や労力をかけても、いいコメがとれるとすごく高く売れるのだそう。カメルーン国内で見かけるお米は、ほぼタイ産のお米。地産地消。ネリカ米が、カメルーン人が身近に買えるお米になればいいな。

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