2015/06/05 Fri
文化 活動
ネットボール
ネットボールというスポーツをご存知ですか?バスケットボールはとてもメジャーなスポーツですが、ネットボールは日本ではほとんど聞いたことがありませんでした。バスケットボールのルールを基準に、女性が競技できるよう改良されたスポーツ競技だそうです。
サモアの子どもたちの間でも広く親しまれているスポーツで、今学期になってから毎週金曜日にディストリクト内の6つの小学校が総当たりで試合を行ってきました。
・5年生女子を中心としたチーム
・6年生女子を中心としたチーム
・高学年(7,8年生)女子を中心としたチーム
・高学年(7,8年生)男子を中心としたチーム
の4チームが各校で組まれています。
そして僕の配属先であるイバ小学校はディストリクト内で総合優勝。その後行われたディストリクト対抗の試合でも優勝し、何とサバイイ島代表として首都で行われるナショナルゲームに高学年女子のチームが出場できることになりました。
そのナショナルゲームが先週の金曜日に行われました。試合の前日から首都に上がり準備。当日はサモアの国立大学(National University of Samoa)の体育館で行われました。 先ほど書いた4つのチームのウポル島とサバイイ島のチャンピオン試合を行いました。各校の対決というよりも島対島の対決。サバイイ島の学校が点を決めた時のサバイイ島の学校の歓声は凄まじいものでした。もちろん逆の場合は相手の歓声が飛んできます。
高学年女子の試合は最終試合。ストレッチや準備運動も入念に行い、いざ試合開始。サモアでは試合の前にこうして校長先生の前に片膝をつきます。そして激励の言葉をもらい試合に臨みます。(サモア語で言っているので何を言っているのかまでは分かりません。) やはり緊張しているのか、最初はいつもよりも動きが鈍いような気がしました。しかし段々と調子を取り戻し、前半戦は4-6で勝って終わることができました。
子どもたちも先生たちも誰もが「このままいけば大丈夫!」だとそう信じていたはずです。
しかし後半戦相手校に連続で点を決められ逆転。子どもたちのミスも増え、ボールがなかなか回ってこなくなってしまい…
結局再逆転できぬまま試合終了の笛と共に相手校やウポル島の学校の歓声が体育館に響き渡りました。
悔しくて涙を流す子どもたち。「よく頑張ったね」と声をかけるも落胆を隠せない先生たち。
確かに負けてしまったことは悔しい。しかしここまで進んでこられたことだけでも十分立派なこと。仲間と共に汗を流し、今日まで頑張ってきたことはきっと子どもたちの心にいい思い出として残るはず。
次の週の朝、全校児童みんなの拍手でその健闘を称えました。普段の授業とは違う子どもたちの色んな表情や頑張っている姿を見ることができ、僕もいい経験をすることができました。
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