JICA海外協力隊の世界日記

Malo!~常夏の楽園サモア日記~

イースター&研究授業

更新が滞ってしまい申し訳ありません。4月に投稿できていなかったので、4月にあったことを振り返っていきたいと思います。

○イースター

サモアはキリスト教の国。イースターは特別な日のようです。4月3日はGood Friday、5日はEaster Sunday、6日はEaster Mondayと祝日になっています。学校の1学期は前日の2日に終わるのですが、うちの学校ではイースターのお祭りがありました。各学年で歌や劇を練習し、保護者を招待して発表会を行いました。イースターというのは十字架にかけられて亡くなったキリストが復活を遂げる日。どの学年もキリスト役の子がいて、手作りの十字架にかけられている様子が演じられていました。衣装や演出も凝っていました。低学年の子のカラフルな衣装はとても可愛かったです。高学年になると赤い絵の具を血として使っていました。

 どの学年も発表が終わったら音楽をかけてダンスタイム。これがサモアの面白いところ。その学年の子の保護者たちが踊りながら、お金を子どもたちの体に貼ったり、服に挟んだりしていきます。「よく頑張ったね。」というご褒美みたいなものでしょうか。しかしこのお金は先生たちにより回収され、学校のお金となります。

 こうして全学年の発表が終わり、1学期も無事に終わりました。1学期が終わると10日間のスクールブレイクです。

○研究授業

 2学期が始まり、研究授業を行いました。日本同様、指導案を作成し、全学年の先生に見てもらい、授業後に研究協議を行うというスタイルを取りました。3月に2回、ほかの学校の隊員が行い、僕が3校目。しかし僕の学校で研究授業を行うのはきっと初めて。サモアでは今年度から「Professional Development(PD)という研究授業を月に2回行うこと」と教育省から全学校に通達が行っています。しかし多くの学校では「どうやっていいのか分からず結局やっていない」という状況です。そこで私たち小学校隊員が交代でPDを行うことで、それぞれの学校でPDを始めるきっかけを作ることができるということで研究授業を行ってきました。

 そして今回が僕の配属先の番です。僕は今年度5~8年生の理科を中心に指導しています。今回は7年生対象に「月の満ち欠け」の授業を行いました。日本なら理科室の暗幕を閉めて、ボールに光を当てて行いましたが、サモアには暗幕はないですし(きっと閉めたら暑すぎて授業になりません。)、光源もないので、黄色いボールを半分黒く塗って行いました。子どもたちにホールの真ん中に座らせ、僕がボールを持って子どもたちの周りを歩く。ワークシートを使いながら子どもたちと月の形を確認していきました。授業を見て必死にワークシートに書き、「これであってる?」と聞くのは、子どもたちだけではなく後ろで見ていた先生方でした。先生方は月が満ち欠けするのは知っていたけれど、どういう仕組みでそれが行われているのかは知らなかったようで、子どもたちと一緒に、もしくはそれ以上に興味津々に見てくれていました。

 授業後の研究協議。事前に書いてもらったアンケートをもとに進めました。理科という教科を選んだ時から「月の満ち欠けの仕組みを初めて知った。」という意見が多く出てくるだろうと予想はしていましたが…予想的中。最初に感想を言ってくれた先生の意見に偏ってしまい、あまり多くの意見を聞くことはできませんでした。先生たちの集中力も途切れてきてしまったので研究協議は終了。しかし先生たちからは「こうやって授業を見合うことで、新しい知識や指導法も知れるし、やる気にも繋がる。」「いい機会を与えてくれてありがとう。」と言ってもらえたので第1回目のPDは一応成功ということですかね。ただ管理職が不在だったので、第2回目に繋がっていくかは分かりません。

ということで4月の主な活動でした!!

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