JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

"EFES" で 乾杯 ? !

“エフェス(EFES)”と聞いて、ゴクリと喉が鳴る方はかなりのビール通です。イズミル滞在中にトルコNo1のビールと同名の「世界遺産エフェス」の遺跡に足を延ばしました。往路は鉄路に初挑戦といきました。トルコ国鉄は日本と同様に到着や次の駅の車内案内がトルコ語と英語で流れ、モニター画面にも文字が出るので初心者でも安心です。車内は結構きれいで、途中トルコ名物のゴマ付きドーナツパン“スィミット”売りが乗って来たりとチョッピリ「列車の旅」を楽しめます。1時間20分程でセルチュク駅に到着。緑のアーチのオシャレな小道を抜けてオトガル(バスセンター)からドルムシュ(乗合タクシー)に乗り15分足らずで遺跡に到着(歩いても40分程)。ドルムシュは2.5リラ(約130円)と安いのですが、ある程度人数が集まるまで出発しないのが難点で私も20分以上待たされました。入り口は北と南の2ヶ所あり、北口から入りました。

”流石!世界遺産たるものこうでなきゃ” 古代ギリシャ~ヘレニズム~ローマと時代の変遷を重ねてきただけに感嘆の声が出るほど、遺跡は広大で見応えがあります。今は陸地になって往時の面影はありませんが昔は港湾都市として栄えていたそうで、港と「大劇場」を結ぶ大理石の立派な道路に驚かされます。2万4000人収容の大劇場から更にマーブル通りを進むと、思わずニヤリとする面白い逸話の有る娼館跡や古代の公衆トイレ跡等々色々と楽しめます。しかし、よくもマァ~これだけの石を切り出して、装飾・加工して、積み上げたもんだなぁ~と石、石、石の遺跡には感心させられます。

娼館の向かい前方にエフェスの”顔”ともいうべき「ケルスス図書館」が見えてきました。ローマ時代建造のとても立派な平屋建てで、往時は1万2000冊もの蔵書があったそうです。図書館から南の入場口に登っていくと上流階級の居住区、ハドリアヌス神殿、ヘラクレス門、ニケのレリーフ等々見所は尽きませんが、「百聞は一見に如かず」で下手な文面よりあれこれ写真をご覧いただくのが一番なのですが、掲載枚数に限りがありホンの触りだけで誠にあいすみません。興味が湧いた方はWEBで検索よろしく。心配した天気も回復し汗ばむほどの気温となりましたが、途中韓国と中国からの団体客が次々とやってくるのには些か呆れました。見学の"締め”はもちろんエフェス考古学博物館のアルテミス像です。戻りはバスを利用、帰り着いたら渇いた喉を当然”EFES”でグイッと潤したのは言うまでもありません。次回(来週)は趣向を変えてアンカラ日本人会の「忘年会」の楽しい一幕を覗いてみましょう。 ※クルシェヒルの案内は何時になったらやれるのか、少し心配になってきました

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ