JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

イズミル は 何時見る(いつみる) の?

またもや寒~いオヤジギャグのタイトルになりましたが、今回は”エーゲ海の真珠”イズミルの報告です。 旧くはスミルナとも呼ばれ、人口340万人近いトルコ第3の工業貿易都市イズミルはエーゲ海観光の拠点としてご存知の方も多いと思います。この街で12月4日(木)~7日(日)の会期で開催されたTURSAB(トルコ旅行業協会)他共催の旅行博「Travel Turkey Izmir 」に参加してきました。今年で8回を数えるこの旅行博はB2B的色合いの強い内容で、トルコのツーリズム産業の隆盛と軌を一にするが如く出展者数も年々増加の一途にあります。 残念ながら我がクルシェヒルの出展自体はなりませんでしたが、訪問の目的は二つで、一つは旅行博を通してトルコのツーリズム動向や情報の収集、もう一つは9月に日本で開催された「Tourism Expo Japan」で作成した日本語版クルシェヒル観光パンフをイズミル市内のTourist Information Office(以下TIO)等で配布してもらうための交渉です。 旅行博を実見して感じたことは、今回出展のライバル各県はコストをかけ工夫も凝らし、如何に積極的にツーリズム振興に取り組んでいるかということです・・・オラほのクルシェヒルは大丈夫かいな? また、韓国が大きなブースを出しており、トルコのツーリズムにおける韓国、中国パワーの台頭を実感しました。一方、イズミル側とのパンフ配布の交渉は事前の折衝も功を奏して快諾を得ることができました。また、ここまで来たからには、と1時間チョィで行ける世界遺産エフェス観光の起点セルチュクにも足を延ばし、ノーアポでTIOに飛び込み、ここでも配布の協力を取り付けることができました(ただ、日本人ツーリストの来訪はこのところ減ってきているという、残念なお土産話もいただきましたが)。 そのうちに、パンフ片手にクルシェヒルを訪れる人が増えてくれれば少しはお役に立てたのかも。

と、仕事の話ばかりしても欠伸を誘うばかりですので、折角訪ねたイズミルでの観光について少しだけ触れたいと思います。5000年近い歴史を持つこの街も、度重なる地震や第一次世界大戦での激戦地になった事もあり、残念ながら歴史の面影を残す旧い遺跡は市内にはそう多くは残ってなくいません。しかし、エーゲ海に臨むだけあって、空気も温かくて幾分しっとりしているように感じます(滞在中、結構雨が降ったことも影響したかもしれません)。また、港町の大都会だけにかなり開放感はあります。そんな現在の”イズミルのシンボル”と言えば、海辺すぐ側のコナック広場に110年以上前に建造された「時計塔」でしょうか。おのぼりさんとしては、当然、まずは記念写真といきました(夜の写真もあり)。 この時計台から市の中心ドクズ・エイリュル広場を結ぶアナファルタラル通りの途中には上野のアメ横を数倍大きくしたようなバザールがあり、とにかく人、人、人でゴッタガエしていて、正直疲れますが。

このバザールの一角に、元々はイズミルの名物料理ムール貝のピラフ詰め”ミディエ・ドルマス“を食べさせるお店や屋台がワンサカ並ぶ場所があり、あちこちから呼び込みの声が掛かります。私も、ある一軒に引き込まれ早速かぶりつきと行きました。小ぶりのムール貝が30個程入って5リラ(約270円)と”儲けがあるの?”と心配になるぐらいメチャ安です。味も結構イケますが、ビールが無いのが残念至極!このバザールを抜けと古代アゴラ(市場)の遺跡があり、コリント式の列柱や建物の石片等が見られます。と言った具合で、掲載写真数に限りもありあれこれ紹介できないのが残念ですが、少しでも街の様子をお伝えできたなら幸いです。次回(来週)は世界遺産エフェスの遺跡をご紹介したいと思います。 請うご期待!

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