JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

クルシェヒル市のランドマーク「ジャジャベイ・メドレッセ」

メイダン(中央広場)にあって現在はジャーミ(モスク)として使用されている大変ユニークなデザインの建物が市のランドマークともいえる「ジャジャベイ・メドレッセ(神学校)」です。13世紀にこの地を治めていた領主ジャジャベイによって建てられた神学校は、当時イスラム世界最古級の天体観測施設として利用されていました。

当時は正面の入場門の後ろにみえるドームの天蓋がオープンになっていて、天空の様子を建物内にある大理石の井戸(写真の白っぽいオブジェ状の物)の水面に映すことで天体の動きを観測していたと言われています。

また、建物外観の右端にある尖塔も現在は最上部に三角屋根が被さりジャーミのミナレットとなっていますが、当時は三角屋根が無く、天文観測塔として使用されていました。建物の中の一画にはジャジャベイの墓室があり、彼が眠っています。

トルコは2023年に共和国建国100周年を迎えますが、それを記念して打ち上げられる衛星(宇宙ステーション)は「ジャジャベイ」と命名されているそうです。次回は10月下旬の予定です。

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