2018/07/28 Sat
活動
小学生に投げ技(大腰)を教え始めました。


ベリーズで柔道の指導を開始してからちょうど約1年が過ぎました。 大腰は柔道の投げ技の中で、最初に教わる技の一つですが、先週、初心者から始めた小学生にようやく投技(大腰)を教え始めました。
練習は基本週に1回、1時間なのでかなり少ないですが、赴任当初は、 ある程度の受け身ができるようになり、投げ技の練習を始めるには長くても3ヶ月くらいで十分だと思っていました。
今考えると本当に甘かったなと思います。
最初は練習運営自体もうまくいかず、子供達に練習に向き合ってもらうことからスタートしました。 前転もままならない状態からスタートし、当初は準備運動、遊びの要素を入れた補強運動、受け身をするだけでほとんど練習時間が終わっていました。
慣れてきて他の練習もできるようになると、寝技から教え始めました。 立ち技に比べると安全で、子供達も暴れ回りにくいためです。 基本となる抑え込み技や、寝技の基本的なルールを説明し、4月にはクラブ内で寝技だけの試合なども行いました。
何回か投げ技を教えようとしたこともありましたが、組み方、入り方、受けの姿勢や受け身、 取が最後まで立って受けの引き手を引いてあげることなど、安全性の確保にはまだまだ不十分でした。
そこで、立ち方、組み方、体捌き、崩し、受け身、持ち上げる感覚(おんぶ)などを少しずつ練習し、 また子供達にもだんだん話を聞いてもらえるようになってきて、先週ようやく子供同士での大腰の練習がスタートしました。
以前から膝車の練習はしていましたが、相手を持ち上げて投げる技は初めてだったので、子供達も楽しそうに練習してくれていました。 まだきちんと持ち上げて投げられる子は少ないですが、感覚の良い子は綺麗に投げていました。 ようやく柔道っぽい練習風景が見られて、私も嬉しかったです。
そして、これまで柔道の練習なのに投げ技を練習していないことに対し、常に申し訳なさともどかしさを感じていたので、ようやく投げ技の練習を始められて少しホッとしました。
投げ技の練習までに1年間もかかってしまったことについては反省点ばかりですが、 これまで子供達が事故や怪我なく練習ができたことは良かったと思っています。
柔道の練習ではまず安全が第一、その次に子供達に楽しんでもらうこと、正しいモラルやマナーを身につけてもらうことが大切だと思うので、 私がいる間にどこまで指導ができるのか分かりませんが、子供達が柔道や投げ技の楽しさを感じられるところまで見届けられたらと思います。
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