JICA海外協力隊の世界日記

伊藤のラオス奮闘記

人生の宝物になる2年を

サバイディー!

こんな貴重な発信の場を頂いているにも関わらず、随分更新が途絶えてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。私が執筆できるのも残り1ヶ月となってしまいましたので、今の状況と任地での活動を簡単に振り返ってみます。

3月末に緊急一時退避となり日本に帰国、現地に戻らないまま任期終了。

帰国直後は誰もが陥る(らしい)『あの2年間は夢だったのか?』現象に陥り、本当にラオスでの2(実質19カ月)は夢だったのかなと…これほど濃密な時間を“夢”という言葉で片づけてしまいたくない気持ちでいっぱいでした。

そして徐々に現実味も沸き、6月中旬にオンラインでの最終報告会を開催して頂くことになり、自分の活動を一旦締めくくることが出来ました。

一時帰国中は任地の人と連絡を取ったり、資料作り等に取り掛かったり、(その資料は次回更新します!)、国際交流のセミナーでお話をさせて頂く機会も得ることが出来ました!(と社会還元についてはまだまだ模索中です…)

現在はというと、有難いことにこの状況下で無事就職することが出来た次第ですが、今でも私にはラオスの皆の顔が見え隠れ…(いや隠れてはいない)何か出来ないかとやっぱり模索の日々です。。

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振返るときりがないのですが、8か月たった今も間違いなく言えることは、

協力隊の約2年は『自分の価値観やモノの捉え方を大きく変えてくれた』時間でした。

この言葉、思い返すと「帰国隊員の方みんな同じような感想言ってるな~」と、協力隊参加前に協力隊の関連資料を読み漁っていた時に思っていたことです。

ただ正直、参加前の自分は「まぁ結果そんなもんなんやろな~(失礼極まりない)それより、この年齢で2年も日本でのキャリア取ったら帰国後が不安すぎる…」そんなことばかり頭をよぎっていました。()(途上国のために何かしたい!…この気持ちは大前提のもとです、もちろん!)

今言えることは、本当に参加して良かった。参加前の自分に自信を持って言ってやりたいです。

それは、現地で出会ったラオス人・活動を共にしたラオス人CPや職場の同僚・同じ志を持ち共に戦ってきた愉快な同期・現地で奮闘し刺激を与えてくれた先輩隊員・後輩隊員・私達を支え続けてくれた調整員の皆様・ラオス事務所の皆様・活動を通して関わった熱い想いを持った方々…

ここでの多くの『出会い』があったからこそでした!!

参加前の私、

「こんな私が日本人たった1人現地で本当にやっていけるのかな(不安)?!」「専門性もない自分が言葉の通じない現地人相手に何が出来るんだ(焦り)?!」これから始まるワクワク、と同時に先の見えない不安に恐怖を抱き、自分に対して前向きになれずにいました。

でも参加して分かったのは、挑戦した先、行動した先にしか見えないものが絶対にあるということ。

赴任当初は「自分以外の誰かが来た方がずっと良かったんじゃ…」何も出来ない自分に、現地の人に対し申し訳ない気持ちになり、焦りと悶々とする日々が続きました。

でも、同じような気持ちを抱える隊員がそれでも現地に向き合い、今自分にできる事を探し、いろんな可能性と自分を信じ活動に専念する姿を見て自分の気持ちを改めるべきだと思いました。

そして何より、日本とは違い限られた資源や物資の中で、最大限の良いモノを作ろうと試行錯誤しそれを全力で楽しもうとするCPや上司の姿、自分達の仕事を誇る姿は自分に大きな影響を与えてくれました。

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目の前の状況と今の自分自身をきちんと受入れられた時、

「自分には出来ないかもしれない」から「自分にしか出来ないことがあるかもしれない」に変わっていました。

異文化の中での出会い・経験、生きてきた背景が180度違う人達と関わる中で、固定概念や心のストッパーを外すことが出来たのかもしれません。

そして周りの協力があったからこそ、何かを形にする、0から1にすることの難しさと楽しさを感じれたのではないかなと思います。(日本での環境から考えるとより一層実感します。協力隊だからこそ出来ることが沢山あると思います!)

もし今、頭のなかだけで考えている方がいるとしたら、絶対にチャレンジしてみてほしいなと思います。

誰が決めたかわからない自分のストッパーはとっぱらって!!是非挑戦してみてほしい。

………

結果として、彼らの生活水準を変えるなんてそんな大きなことは勿論たった2年で出来るとは思いません。でも、それぞれの隊員が目の前のことに真剣に考え取り組む姿・現地の人たちに対するアプローチが、彼らの心を動かしたり、派生したその想いが周囲のモチベーションを向上させたり、少なからず彼らの考え方や価値観に影響を与えていると思います。

……

タイトルにある【人生の宝物になる2年を】これは私が心から尊敬する調整員さんが送ってくれた言葉です♡(何年か前の協力隊の広報にあったフレーズだそうですが…)

一時帰国後、どうしてもぬぐい切れない心のモヤモヤ、あっちこっちに溢れる感情の執着点を探していた中で頂いたメッセージ。『この二年はここで完結するものではなく、むしろ始まり。この始まりは、想像されているより、はるかに深くて、豊かで、強くて、可能性に満ちたもの…(続く)』哲学者みたいな言葉()でも現地で活動してきた自分にとっては、心の底まですっぽり埋めてくれるくらいとてつもなく大きくて深くて、納得のできる言葉でした。

こうやって自分達の活動を見守り、応援し導いてくれる人がいて、一緒に振返ってくれる人がいて、初めて自分のやってきたことが成り立っているのだなと、改めて自分に関わる周りの皆様に感謝したいです。

最後に、ここで出会った人たちが自分の今後の指針となることは間違いない。です()それぐらい貴重な時間を有難うございました!中間報告_200303_0021 (1).jpg

載せたい写真がありすぎて選べきれない~~~

(あと数回更新できたらします!!ぱにゃにゃーむ(頑張る)

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