JICA海外協力隊の世界日記

ラグビー隊員がインドで瞑想(迷走)日記

多様性の国

ナマステ。

2021年度2次隊の岩水耀平です。

インドのグジャラート州と言う場所でラグビーを教えています。

グジャラート州はインドの西側、アラビア海に面していて北はパキスタンとの国境に面しています。

グジャラート州出身の有名人は、日本の歴史の教科書にも載っているマハトマ・ガンジーさんや、ナレンドラ・モディ現首相がいます。

人口は約6000万人。

人口から見て分かる通り、一つの州だけで1国に相当するような規模です。

これはグジャラート州だけの話では無く、総人口13億人超のインド全体に言えることです。

一番人口が多い州はウッタル・プラデッシュ州で2億人。

この規模感を理解することが非常に難しくて苦労しています。

どういうことかと言うと、例えば日本国内に伝統的なお祭りや衣装、行事など、地域別で様々な文化が存在するように、インドは州内の地域単位で伝統文化が存在するのです。

日本が一つの州だとすると、北海道と沖縄で全く文化が違うように、グジャラート州内でも地域ごとに同じことが起きています。

更にそれがインド国内28州+9連合それぞれの地域で存在するのです。もちろん州ごとの言語も存在します。

そうなると、違う州の人はほとんど外国人のような感覚みたいです。恐ろしい規模感です。

これがまさに多様性の国インドたる所以です。

たまにインド国外の人で、「インド人ってOOだよね」って一括りにして喋る人がいますが、自分としては「どこの州の人の話?」ってなります。

それくらいインドは大きい国なんです。

これが頭で分かっていても現場レベルで慣れないことが多い。

例えば、日本で見慣れない行動をしている人がいて「あの人は何してるの?」って質問してもインドの人々でさえ誰も答えが分からなかったりします。

なぜなら、独自の文化を持っている地域の人だったりするからです。

しかし、如何に特有な文化でも他人の文化を馬鹿にするようなことは決してありません。

インド人同士でもお互い理解はできないけど、存在を認め合っているんだなということ強く感じます。

私の肌感覚ですが、そんな様々な文化が存在するインドでも、ほぼ100%の人がインド人であるという事に誇りを持っています。

統一感あっての愛国心だと思っていた私からしたら不思議な感覚です。。。

でもそうやって形に落とし込むことの無意味さをインドに来て感じています。

以上

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