JICA海外協力隊の世界日記

フィジー行ってみたら、ざわわだった!?

サイクロン「ウィンストン」から1ヶ月経過して

こんにちは。

日本でもニュースになっていたとの事なのでご存知の方も多いかと思いますが、私の任国フィジーに南半球最大のトロピカルサイクロン『ウィンストン』が直撃しました。

このサイクロンの影響で、怪我を負われ、家屋が倒壊し、強い雨と風に恐怖を感じ、そして命を落とされた方も多くいらっしゃいます。心より1日も早い復興をお祈り申し上げます。

サイクロンから早1ヶ月という時が経ちました。

日本を含め多くの国々や人々、機関から物資や寄付金がフィジーへ集まり1歩1歩復興へと向かっている最中です。

風で葉っぱが飛んでいってしまったココナツの木も1枚目の写真のように、新しい葉がすくすく生えてきていているところです。

  

私の暮らすラウトカ市は、サイクロン通過後大きく被害が出た地域と隣接していますが、洪水などの影響もなく、首都の次に大きい市として栄えた土地の力強さを感じました。

しかし、災害被害が多かった地域に比べ被害は少なかったものの、木々や電柱が倒れ電線が切れてしまったり、家の屋根が飛んでしまったり、倒壊してしまった家屋もあります。

中心となる道路から少し外れるとまだ停電が続いており、壊れた家屋を日々修繕に取り組む人々の姿を目にします。

私の配属先NGOのFRIENDは、現在被害にあわれた方へ集めた物資を届けたり、家が壊れてしまった方へ資材を提供し、安心して眠る場所を一刻も早く確保できるように活動をしています。

私自身も本来の活動は滞ってしまっても、まずは配属先のお手伝いをしっかりやっていこうと日々の活動にあたっています。

*左上の写真はサイクロンによって屋根から壁まで飛んでいってしまった患者さんの家屋。土台のみが残っている。右上の写真は必要な物を集め現在仮住まいをしている様子。

    

一緒に活動しているメディカルチームは、サイクロン後に薬が飛んでいってしまったり、濡れてしまい飲める薬がなくなってしまった人々の為に、被害にあわれた村に行きクリニック活動を行なっています。

  

  

配属先の活動に同行している中で、フィジーで暮らす人々の暖かさや前向きさを改めて感じています。

家が壊れたままで仮に立てられた屋根しかない様な場所でも、楽しそうにお茶をしていたり冗談を言い合ったり。

自分達も被害にあっているけれど、もっと大きな被害を受けた人のために、村や地域ごとに有志で洋服を集め、お金を集め食料を買い、週末になると休みを利用して届けに行く。

不満や不安もあるであろう中、それでも他の人の事を考え、自主的に行動する姿に力強さを感じずにはいられません。

*服を収集場所に運んでいる村の女性の写真

 

また、夜遅くまで電力の復旧に向けて工事してくださっている電力会社関係者や、調査や物資の配給の為に朝早くから夜遅くまで走り回っている方々。沢山の人々がフィジーを思い活動されています。

フィジーで暮らす一員としてとても感謝しています。

早くフィジーに暮らす人々が、心から大好きなティータイムを楽しめる日々を祈って活動にあたっていきます。

  

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