2016/01/27 Wed
活動
NERICAとは?
こんにちは。
今日は2回目ということで、私が普及活動を行っている「NERICA」について説明したいと思います。
NERICAとは?
NERICAは「New Rice for Africa」の頭文字を取った稲の品種の名前です。
1990年代に収量の高いアジアイネと、病害虫や乾燥に強いアフリカイネの交配に成功したのがNERICAの始まりだそうです。
簡単にNERICAの特徴を挙げると
- 従来のアフリカ稲に比べ収量が高い
- 病害虫に強い
- 乾燥に強い
- 栽培期間が短い
そして、現在NERICAは陸稲18種類、水稲60種類の品種があります。
しかし、水稲品種はアフリカの病害虫に対する抵抗がないので、NERICAというと主に陸稲のことを言います。
日本のような水田でなくても稲が育つことには最初、私もびっくりしました!
また、雨季が年2度あり、常初夏気候のウガンダでは稲の2期作が可能なのがNERICAの特徴です。
なぜ稲作をアフリカに普及させる必要があるのか?
現在アフリカでコメの需要が急速に高まっています。
ウガンダでも、お米は普通に買えますし、どこのレストランでもお米を食べられます。
しかし、この需要に生産が追い付いていません。その結果、需要の約4割を他の国から輸入しているのが現状です。
こういった現状や、人口爆発に伴う食糧問題の解決策として「稲作」が注目されるようになりました。
そして現在、ウガンダにある国立作物資源研究所を中心にコメ振興プロジェクトが進められています。
私の活動
私の活動は、主にこの「NERICA」を普及させることです。
私の任地であるチボガ県は山間地域で湿地が少ない為、もともと稲作栽培は有名ではありません。
「稲は水田で育つもの」という認識が現地人にも根付いている為、「陸で育つ」と説明するととても驚かれます…
活動では、英語が喋れない農家さんの為に現地語のパンフレットを作成し、多くの農家さんに稲作を興味を持ってもらうように努めています。
その結果、昨季は13人の農家さんがNERICAを栽培してもらい、ほぼ全員の農家さんが無事収穫を迎えました!!
鳥害や精米所が遠いことなどまだまだ課題は多くありますが、これからこれらの課題を解決できるように農家さんと共に頑張っていきたいと思います。
来季は昨季の倍以上の30人の農家さんを目標に普及活動を行っていきたいと思います。
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