JICA海外協力隊の世界日記

お米日記 in アフリカの真珠

ウガンダのクランと名前

ウガンダには50以上もの部族があると言われています。

その中でも最大部族は「ガンダ族」。私の任地のチボガ県もこのガンダ族に入ります。

そして、このガンダ族には「クラン」と呼ばれる氏族制度があります。

「クラン」は全部で52あり、全ての人がどれかのクランに所属しています。

牛やライオンなどの動物のクランから、植物、中には昔の王のクランなども存在します。

そして、同じクラン同士は「親戚」ということになり、自分と同じクランの相手とは結婚することができません。

例えば、「牛」クランの父と「ライオン」クランの母の子供の場合、子供は「牛」クランになります。そして、その子供は「牛」「ライオン」クラン以外の相手と結婚しなければいけません。

もう一つ重要なのが、自分のクランを尊重する事。

もし、自分が「エンテ(牛)」クランだった場合、牛を殺すことや食べることはできません。

これほど、ガンダ族にとって「クラン」と言うのは重要なので、自己紹介をする際は名前の次に「クラン」を話すのが常です。

そして、ガンダ族の名前もこのクランによって決まります。

同じ名前の人は同じクランになりますし、名前を聞けばどのクランか大体わかるそうです。

クランによってつけられる名前が決まっているので、街には同じ名前の人であふれています…

私も赴任直後に「カヨンゴ」という名前をもらい、任地で自己紹介をする際などはこの名前を使っています。

この名前は写真に写っている農家さんからつけてもらった名前で、英語では「Achievement」という意味があるそうです。

そして、クランは「KKOBE」でこの農家さんと同じクランです。

写真で見ると気持ち悪いですが、KKOBEは実在するフルーツの名前らしいです。しかし、今まで見たことはありません。

ウガンダにいる間に食べてみたいですが、私のクランなので食べることは許されません…

ウガンダで自己紹介をする際には、この現地語の名前とクランを話すことで、一気に距離が近づきます!!

そして、もし相手が同じ「KKOBE」クランだった場合、その距離は一気に兄弟に縮まります。

任地に来たころは、「ムズング(白人)」と呼ばれることが多かったですが、最近では多くの人から「カヨンゴ」と呼んでもらえるようになりました!

これからも、もっと多くの人から「カヨンゴ」と呼んでもらえるように現地語の習得や活動を頑張っていきたいと思います。

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