新エジプト記

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鎌形 夏光
千葉県

タイプ/職種
青年海外協力隊
日本語教育
派遣国
中東・欧州
エジプト アスワン
一言メッセージ
ボランティアといっても学ぶことの多い毎日です。暑い砂漠の町で今日も生きています。

 

4回目のJapanDay(1)

2019.05.24

文化

前回のクイズ:ナイル川の上流はカイロ?アスワン?

正解は「アスワン」でした!

ナイル川はカイロからアスワンに流れているように見えて、実は逆なんです。ナイル川はもっと南のエチオピアやアフリカの国々を通ってエジプトへ流れているんですよ。アスワンのナイル川は水が透き通っていてとてもきれいなので、アスワンを訪れたらぜひ一度は見にきてください。

今回は活動先で行われたJapanDayについてレポートします。

開催されるのは今回で4度目。

JapanDayは一体何かというと、いろいろなお客様(外部や内部の学生・先生方・ゲスト)をお呼びし、そこで日本文化を紹介するイベントです。たとえば、茶道や華道、劇や歌を披露します。とにかく日本に関することならなんでもOKな自由度の高いイベントなんです。

今回は2日間行いました。まずは1日目をご紹介!

1日目はステージイベントで、巨大羽子板から始まり、和太鼓チームの演奏、傘のダンス、アニメソング、卒業生の日本体験スピーチ、ソーラン節、EJS(エジプト日本式学校)の子どもたちのダンス、学生全体の合唱など、さまざまな演目を披露しました。

とくに圧巻だったのは巨大羽子板!エジプトのファラオ時代の絵と日本女性の浴衣姿を描いた2枚の巨大羽子板を学生が準備し、当日舞台の上で羽子板対決を披露。日本国大使ご夫妻といっしょにステージで真剣ラリーが繰り広げられ、会場は大いに盛り上がりました。

司会もこの機に日本語の数字を教えようと、熱心に観客に指導。

い~ち、に~、さ~ん…。

日本の数字が10を超えると、会場からは拍手と歓声の嵐が!

大変一体感のあるステージでした!

こうして書くといろいろな演目があったものだなあと関心いたしますが、最初から全部きちんとできていたわけではないんです。

ここまでたどりつくのにいくつもの苦難がありました。

今までのJapanDayのことを先輩隊員から聞かされていたので、昨年10月からJapanDay会議なるものを定期的に開催、全体会議を数回経て、各活動のリーダー会議、職員会議を何度か開きました。

以前は教師の人数も今より多かったのですが、昨年の時点で日本語学科の教師は隊員1人という状況で、すべての段取りを自分ひとりですることは不可能でした。

だから、今回目標にしたのは学生主体の活動です。

学生がやりたいことを、学生自身が運営し、実施する。練習時間も自分たちで決め、自分たちですべてのことする。

まずしたことは各活動にリーダーをたてることでした。

浴衣をしたい人の中でリーダーをたてる、書道をしたい人の中でリーダーをたてるといった具合です。

でも、これがまた難しい。

リーダーをしたい人が意外と多い(笑)

授業ではあまり発言しないのにイベントには命をかけているような学生もいました。


ただ、選ぶのも慎重にしなければなりません。

私はそのとき学生の性格に関わらずやりたい人がやれることがいいのでは?と考えていました。

大学も始まったばかりでまだ学生一人一人の性格を把握していなかったからです。

これが裏目に出てしまいます。

リーダーが会議に参加しないという問題が起きました。

欠席する理由はさまざまです。

家族の病気や、交通の問題などある程度許容できる理由もありましたが、そうでないものもありました。

それは大変困るので、次回から「リーダーが欠席するなら、代理をたてて参加しなさい」というルールにしました。

これならうまくいくだろう。

そう思いましたが、今度は4グループの代表として1人が会議に参加するという問題が起きました。

だれも代理として出たくないから、結局はその1人の学生がすべて引き受けることになってしまったのです。

責任の押し付け合いばかりが目立ち、会議では何も話し合われず終わることもたくさんありました。

ああいえばこういうことが多く、意見は飛び交うが終着地点はなく、決まったが最終決定ではなく、決定したがすべて無くなるの繰り返し。

あまりの無力さに涙が出たことも一度じゃありませんでした。

一番悩んだことは学生から言われた言葉です。

ここで問題をひとつ。

Q:活動中一番私を悩ませた学生の言葉とはいったい何でしょうか。

下の三つからお選びください。

A.「やりたくありません。」

B.「わかりません、先生がやってください」

C.「どうしてしなければならないんですか。」

答えは次回お知らせいたします。

では、また。