JICA海外協力隊の世界日記

Iは何しにJORDANへ!??

ワークショップのリアル

!مرحبا

كيف حالكم؟؟

(マルハバ = こんにちは!)

(キーフ ハールコン?? = 皆さん、げんき~??)

こちらヨルダンは雨期が続き、家の中でも白い息がもれるような時期です。(明日の最低気温は4度ですが、石の家なので手はかじかんできます)

カネコはガスストーブから離れられないのよ。。。。

「♫恋人はサンタクロース」ではなくて、「恋人はガスストーブ(・ω・)」。。。。


それでは

今日は12月にUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の大学で行ったワークショップの振り返りについて書いていきまーす!


「実施内容」

※注釈※
講義中は男性も参加できましたが、体育館でのアクティビティ中は男性は外で待機

【講義内容】  約45分間

  1. 自己紹介

  2. アンケート結果の発表

  3. 今回のワークショップの目的

  4. 体育の必要性

  5. 今回扱わない種目の実演(長縄、ボール送り)

ほぼ時間通りに開始して、予定通りの時間に終了

携帯をいじる人はほぼいなく、話を頷いて聞いてくれる人が多かった!

また、男性隊員の気の利いた冗談で、場が和む場面もあり、 

笑いあり・学びあり・涙、、、まではいかずとも有意義な講義だったはず!笑

IMG_0707  8.jpg

(写真は長縄の実演時!盛り上がりました!)

【アクティビティ内容】 1時

  1. 整列、本日の内容説明

  2. 準備運動・・太鼓を使って、走ったり、止まったり、様々な動きを取り入れたもの

  3. 2組アクティビティ・・手押し相撲、引き相撲、背中合わせて立つなど

  4. 全体アクティビティ・・「氷鬼ごっこ」  タッチされたら、止まる。2回仲間に触ってもらったら、復帰できる

全体を通じて、

女性隊員1名が説明し、3名が見本として実演!

IMG_0709.JPG

(引き相撲時!楽しそう!)

 

私たち男性隊員は外で待機しながら

体育館の中から聞こえる割れんばかりの大歓声に耳を傾けておったわけです。

そりゃもう

嵐のコンサートを思い出すような地響きでしたね。

(行ったことないけど。笑)

我々は断じて恋バナなんてしてません、、、笑

この国と私たちの未来について時にアツく、時に冷静に語っておりました。

しかし、疲労のせいでしょうか?あまり記憶が定かではありません、、、笑

ただこれだけは言えます。

歓声と笑い声に包まれた体育館から出てきた学生たちの熱気だけは忘れていません。



フィードバック

(隊員や見ていた女性現地スタッフや大学の学長等)


【学生達の反応】

①二人組のアクティビティ

模範を見せた後,学生は楽しみながら取り組んでいた。

背中を合わせて立つアクティビティでは,

時間内に立つことができなかった学生が諦めずに立てるまでチャレンジするなど意欲的な人も見られました!

IMG_0710  8.jpg

『負けず嫌い』はどこの国でも同じでしょうが、

ヨルダンは日本と比較してもその傾向が強い気がする!!

負けるのが嫌すぎて、「負けるくらいならやらない!」って小学生もいますからね!笑

それでも、できなくても諦めない気持ちって大事だと思うんです。

その姿勢が現れたのは良かった!

 

②全体アクティビティとしての「氷鬼ごっこでは

意欲的な学生が鬼役に立候補し,ビブスを着ると写真撮影を行っていた!

女性がビブスを着る経験なんて、ほとんどないからでしょうか?

何にしろテンションは上がっていたみたい!IMG_0711  8.jpg

【学長からのコメント】

  1. 体育が気軽にできることを学んだ

  2. 対人やグループでの体育アクティビティで楽しく実施できた

  3. 先生と生徒が一緒に身体を動かすことの重要性を学んだ

 

【疑問】

①アクティビティが進むにつれて、休憩する生徒が増えてきた

→宗教上、軽い運動ならOKだが、運動量が増えていくことで個人的にNGという認識なのか

ただ体力がないだけなのか

そのあたりは今後の課題として調査してみたい!

by某ヨルダン体育隊員


【感想】


体育のワークショップを行うことで

以下2つの「種を蒔くこと」ができたと思う。

①体育経験が少ない人達の経験値を増やし、体育は楽しいと思ってもらえた

UNRWA教員養成大学で1回も体育の授業を行っていなかった中で、初めての授業を行えた

そういう意味で最初に立てた目的は達成できたし、実施した価値はあると思う。

 

それでも振り返ると思ってしまう。

「いやー大変だったなぁ」

宗教上、男性が女性の運動を見ることができないのは仕方ない。

できることをやるしかなかったのも頭では理解している。

けど

「先生を目指す大学生と一緒に運動したかった~」

「和気あいあいと盛り上がりたかった~」

 

それがあれば、いろんな面倒くさいことも

もう少し苦ではなかったと思う。

それができないとわかっていながら

黒子としての雑務を行う。

正直、「もやもや」通り越して「もくもく」レベルで悶々としてました。

image0 (13).jpeg
(今振り返ると、某漫画のスモーカー大佐もビックリするくらいのモクモク具合だったと思う。笑)

他の隊員達の気持ちと自分のやりたいこと‥‥

隊員間のモチベーションの溝をどう埋めるか‥‥

そんなことを考えながら、事務所に連絡したり、

現地の友達やアラビア語が得意な外務省職員に現地のアラビア語を教えてもらったり

アンケートやパワポを何度も作り直したり

結構しんどかった。

 

そりゃ

自分から言い出したんだから、仕方ないのよ

頭ではわかってるんすよ

 

別に誰が悪いわけでもない。

隊員も大学の先生も悪くないし、この国の文化も悪くない。

誰も悪くない。

だからこそ、

この気持ちをどうしたらいいか難しい。

そんなときにふとっ

「自分たちではどうしようもないことと折り合いをつけながら、生きていくために宗教ってあるのかもな~」

って

そういう意味でも、今回は

宗教で苦しみ

宗教に救ってもらうのかなー

なんておもったわけです。

【まとめ】


長々と読んでいただきありがとうございました。

私は大体どんな時も

プラス思考でいようと心がけています。

だから

世界日記のまとめも

ポジティブに終わるようにしています。

でも、今回はこのまま終わります。

大体ワークショップのまとめって

「こんな成果があって、素晴らしかった!」という

「終わり良ければすべてよし」みたいな終わり方が多い気がします。

ええそうです。偏見です(笑)

でも

そんなことばかりでもない。

今回は

ありのままの気持ちで筆をおいてみます。

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