サーイドゲッタン(幸せたくさん)を目指して(加藤隊員は帰国しました)

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加藤 奏太
愛知県

タイプ/職種
青年海外協力隊
小学校教育
派遣国
中東・欧州
エジプト ギザ県
一言メッセージ
世界中のどこだろうが、子どもに対する大人があるべき姿勢は変わらないはず。『きっと幸せは ほんのわずかな愛を見逃さないこと』心に熱さと余裕を持って、頑張ります。

 

2面性

2019.01.20

活動

昔、教師をしていたころ。

授業参観が終わり。

帰りの会で歌をみんなで練習した歌った。

ギターを弾いた。

ギターを体から離すとき、勢い余って

ネックの先を自分の瞼にぶつけた。

瞼からタラーっと血が出た。

「えー?」と

軽い悲鳴とも、軽い呆れともとれる声がした。

そんな(今より)若かりし日のこと。

駆け寄ってきたお父さんの1人がこうおっしゃった。

「先生って、ほんとうに大変ですね。」

その時、この意味が、

本当にまではわかっていなかったような気がする。

彼には、きっと、わかっていたんだ。

「先生」つまり「あなた」が

「ほんとうに」つまり「あなたの先生としての振る舞い方が」

「大変ですね」つまり「すごく無理して(頑張って)つくっているものなのではないでしょうか?」

今から思うと、彼はこんなことを思っていたのではないかと、そう思うのです。

あの時、

自分はそれでいいと思っていたのです。

一生懸命教師としている姿が、

そうして過ごすことが、1番いいのだと。

そしてそれは、決して無理して作っているものではないと思っていました。

しかし、あれから何年か経ち、

教師を辞めることになり、

ここエジプトで日々を過ごしている中で、

いろいろな働き方、もとい生き方を見、

そしていろいろな人と話していくたびに、思うのです。

「頑張ってつくりだすもの以外にも、とても価値があるものがあるのかもしれない。」

「もしかしたら、素というのも、どこか素敵なものがあるかもしれない。」

教師として振る舞う1面と。

ただ一人の人として、ただ存在する1面。

これからいい仕事をしていく上で、

この2面をともに大事にしていかなきゃいけないんだろうと。

もともともっていたものも、気づいていなければ使えない。

新たな武器を、手に入れた。