JICA海外協力隊の世界日記

サーイドゲッタン(幸せたくさん)を目指して

悔し涙は、明日への活力。

涙を流す姿を見て、ジーンとした話。

夏休み中のはずの昨今、

今日は、「ハフラ」だと、

いつもより早い時間に、

久しぶりの学校に連れ出されました。

「ハフラ」というと、学校で、

発表会という感じのものを指しています。

でもこの発表会は、なんだか、様相が違って、

今日の「ハフラ」の趣旨は、

偉い先生方に、

「この学校はちゃんと教育をしている」

ということを見てもらう会

なんだそうです。

そのためにすることが、

各教科のミニ講習会。(なんじゃそりゃ。)

テーブルごと、

「アラビア語」「絵画」「工作」「演劇」など・・・

4、5人の生徒と先生が、

勉強している(まねごと)のような。

それを偉い先生方が、周ってみている。

なんだか、なんだか興味深い会。

先生や、呼ばれた代表の子どもたちが張り切っている。

絶好のアピ―ルの場なのだろう。

突然呼ばれた、音楽の担当のぼくは、

会の始めの「音楽の発表」を任され、

子どもたちと一緒に歌を歌うことに。

学校に来る、ゲストの扱いから、

この学校のアピールのためかもしれないけれど、

発表の手伝いをする立場になれた。

成果の一つかもしれない。

ありがたや。

その会の最後に、

子どもたちに賞状をあげる場が。

(賞状をあげて子どもたちをたたえるのは、

きっと途上国あるある)

この光景はよく見ます。

笑顔の溢れる子どもたち。

しかし、初めて見たのです。

その傍で、泣いている子を。

すっかりこれは、出来レースだと思っていました。

でも、そうじゃなかった。

この賞状をもらえる基準は、イマイチわからないけれど、

もらえる子、もらえない子。

そして笑顔と涙がそこにはある。

どこの土地でも、

子どもたちは頑張っているんだ。

そして、周りの大人は、

それをちゃんと見守らなきゃいけないんだ。

そして、適切に、そして温かく、認めていかなければ。

それさえできれば、きっと子どもたちはすくすく伸びる。

適切に評価することはときに難しいことなのかもしれない。

でも、根底に優しい目があれば、近づけるはず。

その子が帰る時に、

うなずきながらニコッとしたら、

ニコッと頷いてくれた。

なんだか少し、分かりあえた気がした。

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