JICA海外協力隊の世界日記

エチオピアから宇宙を目指すのはおかしいことか

平和ですか?

「サラムノウ?」(元気ですか? 直訳:平和ですか?)

「サラムノウ!」(元気です。)

「デナネ?」(元気ですか?)

「デナネ!」(元気です。)

「アマンノウ?」(元気ですか?)

「アッロ!」(元気です。)

エチオピアの朝はこんな会話から始まります。どれか1つではなくて全部言います。

もっと言うときもあります。どれも似たような意味なのですが、毎日握手をしてハグをしながら一度にたくさんのあいさつを交わします。

エチオピアの人々は、とても人との出会いを大切にします。

その人柄が朝のあいさつにも出ているんですね。

サラムノウ?=あなたは今日も平和に1日を迎えられていますか?と毎朝相手を気遣う、

そんなエチオピア人の優しさが大好きです。

さて、そんなサラムな国で理科教育として活動している桂武邦です。

よろしくお願いします。

今日は私の配属先を少し紹介したいと思います。

私はエチオピアの首都アディスアベバにあるテメンジャヤジプライマリースクールという小学校で、主に理科実験の普及を目的に活動しています。

エチオピアの小学校は小学1年生から中学2年生が通い、配属校の生徒数は800人程です。

配属初日、校長先生と話しました。

校長先生はお茶目でイケイケなおじさんです。

「テメンジャヤジってどんな意味か知ってるかい?」

「知りません。どんな意味なんですか?」

「銃を持った人って意味なんだよ。だからうちの生徒はみんな兵士なんだ。ガハハ!」

初日から思いました。全然サラムちゃうやんと。

また、生徒たちはイベント毎が大好きで、何かあるとすぐに盛り上げます。

ある日先生と生徒が口論し出すと、ほぼ全校生徒が教室から出てきて、

「ケンカだケンカだ!」「ふぅー♪いいぞいいぞー!」と囃し立てていました。

また思いました。全然サラムちゃうやん。

でも基本的にはみんな優しく、とても素直です。

そんなかわいい生徒たちが、科学を通して今よりももっと将来の夢を持てるように日々活動しています。

それでは、チャオ!

あ、チャオは別れのあいさつです。エチオピアはイタリアに侵攻されていた歴史があり、イタリアの言葉や文化がそこここで根付いています。

出会いのあいさつは濃厚ですが、別れは割とあっさりしています。

チャオ!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ