JICA海外協力隊の世界日記

ベナン人、はじめました。

ティッピータップ

今回は私の活動を一つ紹介します。

簡易手洗い装置Tippy-Tapです。


ベナンの学校には水道はありません。

手洗い啓発で、
『ご飯の前は手を洗いましょう』
『トイレの後は手を洗いましょう』
と、いくら言ったところで、

手を洗うものがなければどうしようもないのです。

なので、この装置Tippy-Tapを設置する活動を行っています。

そんな Tippy-Tapの良いところ★

・安い材料費で作れる
木の棒、小石はタダです。掘るのも生徒が一瞬でできます(人件費いらず)。プラスチック容器も一つ40円ほどで購入できます。


・水節約
ベナンの屋台など、一般的に手を洗う際は、コップに水を入れてその水をかけて洗います。そうするとやはり水は、どばっ!と出るので少しもったいないのです。でもTippy-Tapだと、釘であけた小さな穴から水がでるので、とても経済的に使用することができます。

・一人で洗える
上述したように、コップで水をかけて手を洗うとなると片手ずつ、もしくは誰かに水をかけてもらって手を洗うことになります。しかし Tippy-Tapは、自分の足でプラスチック容器を傾けて水をだすので、一人で両手を一気に洗うことができます。


材料は、各学校の校長に用意してもらって行っていますが、やはり目に見えるものの提供、そして上記のような利点がたくさんある Tippy-Tapはとっても喜んでもえます。

子どもも、みんな押し合って手洗いをしてくれます。


そんなみんなの喜んでいる顔が見れると、私もとっても嬉しいです。

**********
余談ですが、よく先生方に

『この Tippy-Tapは、日本の各学校に設置されてるのか 』

と聞かれます。

ベナンの状況に慣れすぎてしまって、

日本の学校には水道があるということを忘れかけていました。


ベナンには、Tippy-Tapを設置しても、水が手に入らない学校もあります。

水があっても、その水で手を洗って本当に綺麗になるのだろうか、というくらい濁った水しかない学校もあります。


改めて、日本の子どもたちにも、是非ベナンのこと、知ってほしいなと思いました。

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