JICA海外協力隊の世界日記

ラオスを縫う

クメール遺跡の街(チャンパサック・サラワン旅行)

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さばいでぃー(こんにちは)。

今回は2023年8月に南部のチャンパサック県を訪れた時の話です。

ラオスの南端にあるチャンパサック県は首都から飛行機で1時間ほど、県都のパクセーはLocaというタクシーアプリが利用できるほどには都会です。

バックパッカー旅行者が多いらしく、街中にはおしゃれなカフェやホステルが並びます。

街中を歩いていると首都では見たことのないサムロー(バイクの横に座席がついている)の運転手が声をかけてきます。

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パクセーではオピヤックプーという、「ぷー(蟹)」が入った「かおぴやっく(うどんのような太麺)」が有名で、毎日1食は食べていました。

お店によってクリアスープだったりとろみがあったり、蟹の身がキューブになっていたりツミレだったり、店により全く違う味なのでいろんな店を食べ比べました。

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2日目は街中から1時間ほど南へ行ったところにある世界遺産のワットプー古代遺跡群を目指しました。

到着するとすぐ遺跡の上で牛が草を食んでいます。

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山の麓にある遺跡が大きく見応えがありますが、『ワットプー』とは軽いハイキングし山を登った先にあるお寺のことです。

元はヒンドゥーの寺院ですが現在は仏像が置かれ寺院となっているため2つが合わさった空間になっています。

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本堂の近くからは街が一望でき、平野が広がっているためとても見晴らしがいいです。

本堂をさらに登ると動物の形に彫られた岩や、仏の足の裏が掘られた岩を見ることができます。

パクセーの隊員に案内してもらったため様々な石像を見ることができましたが、一人では辿り着けなかったでしょう。

真昼間の世界遺産なのに観光客はほとんどおらず、すれ違ったのは2組ほど。

地元の方が近所のお寺にお参りに行くようにお供えを持っている姿も見かけ、信仰の対象として長い間大切にされてきたのだなと感じました。

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観光を終えると運転手のおじさんが蓮の花托を持って出迎えてくれました。

日本では茹でて砂糖が塗された甘納豆のようなものしか食べたことがなかったので、生でも食べられるということをこの時初めて知りました。

花托を割り白い実を取り出してそのまま齧ると、味の薄い茹でピーナッツのようです。

特別美味しいわけでもなく、不味くて食べられない程でもない微妙なラインの味と食感でした。

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3日目はパクセーから北へ60kmほど行ったサラワン県のはずれにある、カトゥ族の村を訪れました。

ホームステイができる場所やカフェがあり、観光地として開かれているようでした。

村の中では染色後の糸の束が竹竿に干され、それぞれの家の軒下で布が織られ、道を歩いていると「布を見ていきなさい」と声をかけられます。

カトゥ族は縦縞で幾何学柄にビーズが織り込まれている布で有名です。

据え置き型の織り機ではなく腰と足に竹の棒を引っ掛けてその間で織る腰織という方法で織られています。

ビーズの柄が多いほど(段数が多いほど)値段が上がるようです。

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布を見ていると近くの家から他の住人がやってきて軒下即売会が始まります。

一人から買うと他の村人たちから口々に「私のも買って」と言われ押し売り状態になります。

あるお姉さんはビーズが大量に織り込まれ幅広の重たい布を見せてくれました。

「売るとしたらこの値段だけど、売る気はないの」と話していて自分の技術を自慢するために見せてくれたのでした。

布を上手に織れることをステータスとする社会がラオスにまだ残っていること分かりました。

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また別のお姉さんは商店の前で軒下即売会が開かれた際に竹でできた大きな水タバコを持って来て吸い始めました。

カトゥ族では男性が竹から水タバコを作り、女性がそれを吸うんだそう。

ラオスではラオス人女性が喫煙している姿を見たことがなく、とても珍しい光景でした。

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最終日は配属先の元生徒と再会し、パークソンを一緒に観光しました。

パークソンは標高1000m以上のボラヴェン高原にあり、水源が豊富でコーヒーやお茶、野菜の生産などが盛んです。

そのためパークソンでは、カフェに行きコーヒー豆を購入し、野菜農場、滝という定番スポットを巡りました。

農場と言っても全てハウスで水耕栽培されており、レタス畑の中で映え写真を撮ったりと地元の人の観光スポットになっているようでした。

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滝はラオスで見た中で一番観光地化されていて、長距離のジップラインもありました。

最後は飛行機に乗り遅れるんじゃないかと思うほどギリギリまで元生徒の親戚の飲み会に混ぜてもらい旅を終えました。

ではまた次回

ぽっぷ かん まい(またね)

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