JICA海外協力隊の世界日記

手のひらのパナマ野生蘭

ありがとう、パナマ。ただいま、日本。

こんにちは。あゆみです。

2年間の任期が終わり、日本に帰国しました。

久しぶりのふるさとの空気にほっとする一方で、あらゆるものが新鮮に見える東京の街は、パナマの暑さに慣れた肌には少しだけ寒く感じられました。

「パナマって、どこ?

そんな会話から始まった協力隊への道。

2年間という長くて短い月日を経て、わたしの心に多くのものを残してくれました。

そこで、今までのたくさんのありがとうを込めて、写真展【PANAMÁ】を都内で開催します。

panama.jpg

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会期: 201953()31() 11:00 – 18:00

木曜定休日

場所:方南カフェ(最寄り駅:丸ノ内線 方南町駅)

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カフェの端っこの小さな展示ですが、2年間を共に過ごしたパナマの人々の日常生活を収めたフィルム写真一つひとつには大切な瞬間がたくさん詰まっており、遠いパナマの素晴らしさと魅力を、少しでも身近に感じてもらえればと思っています。

笑って、怒って、ベットの上で涙を流したこともあったけれど、パナマから学んだこと、感じたことは、今でもわたしの人生の指標となっています。

また、ずっとお世話になった《JICA世界日記》も、これが最後の投稿です。

2年前、まさか自分が日本を飛び出すなんて、まったく想像していませんでした。

きっとパナマに呼ばれていたのでしょう。

もしも、応募書類を手に迷っている過去の自分に会えるのだとしたら、

「人生で一番よい選択だったよ。」

と、胸を張って伝えてあげたいです。

また、この記事を読みながら協力隊への応募を考えている方がいれば、ぜひ説明会や経験者にお話しを聞いてみてください。

隊員が100人いれば、100通りの意見があるJICAの海外青年協力隊。

国や職種によっても、大きく違ってくると思います。

もちろん、文化や言葉だけでなく、食べ物や医療状況の異なる国へ行き、さらにはその国を良くするために働くことが前提ですから、楽しいことばかりではありません。

トイレに信じられないほど大きなゴキブリが出てきたり、病院の診察所なのに野良犬がうろうろしていたり、普通のコーヒーをお頼んだはずなのに大量の砂糖が入っていたり、、。

日本では考えもしないことばかりです。

けれども、いっぱい悩んで、考えて、それでも挑戦したいことがここにあるならば、わたしはあなたの背中を思いっきり押してあげます。

そして、そんな「日本じゃありえない事」を、思いっきり笑い飛ばして、現地の人にたくさん助けてもらってください。

「ありがとう」のぶんだけ、その国と人が好きになれば、「好き」なぶんだけ、がんばれる。

国際協力って、難しいことばかりじゃないんです。

なによりも、に支えられてきた2年間。

パナマという異国の地でなんとかやってこれたのも、JICAのサポート、日本やパナマの家族と友人、そして今、この記事を読んでくださっているあなたの存在があったからです。

どんなに素晴らしいテクノロジーが発展しても、やっぱり世界はまだまだ広くて、実際に自分の目で確かめてみないとわからないことばかり。

なんてことのない小さな村で、野生ランを守り続けるおばあちゃんたちの努力や思いを、ブログを通して少しでも伝えられたのであれば、これ以上嬉しいことはありません

2年間、本当にどうもありがとうございました。

どんな時も一緒に笑ってくれたパナマの人々へ、心からの尊敬と、たくさんのグラシアス(ありがとう)を込めて。

またいつか、どこかで、元気な姿でお会いしましょう。

Gracias a todos por dos años.

Te deseo mucho éxito y bendiciones.

Muchos besos y abrazos,

Ayumi Kimura

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