JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

街路樹1

 首都マプトの街にはりっぱな街路樹がたくさんあります。りっぱすぎて、歩道の舗装を壊すほどです。でも、その木を切ってしまおう、という発想はないようです。歩行者のじゃまになるほど大きくなりすぎた街路樹も、歩道の舗装をすっかりだめにして根をはる街路樹も、人々は大事にしてるように見えます。夏の日差しを遮る木陰の有難さを知ってるからでしょうか。いえ、ほんと。夏の日差しは痛いほどなんですが、木陰は涼しくて気持ちいいんです。

 私が大学へ通う道の途中で、なにやら工事がはじまりました。こじんまり、小さな工事です。元々何かの店だったようですが、その店の前の歩道に拡張工事をしているのです。ところが、その歩道には例によってりっぱな街路樹があり、それはどう見ても、その拡張工事の障害物のように思えました。どうするのかなあ、と思いながら、毎日工事の様子を眺めながら通っていました。

 そのうち、その街路樹をぐるりと取り囲んで、何だか建物ができ始めました。まさか、あの木をそのままインテリアに!? と思っていると、本当にそのようなカフェができあがったのです。幹が枝分かれして2本になった、その2本のための穴をくりぬいた天井が取り付けられ、店内に木の生えたカフェの出来上がりです。窓代わりに透明なビニールのシートが張られて、外からも木が見えます。

 そのうち、このカフェに行ってみよう。

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