2018/07/10 Tue
生活
美しい町 ヤップ
この度ミクロネシア連邦ヤップ島のヤップ州立病院で、病院の電気設備を主としたメンテナンスを、メンテナンス部5名の方と日本流のメンテナンスも紹介しながら、日頃発生する機械の故障の補修や日常業務をこなすボランティアをすることになりました。
電気設備を主としてと書きましたが、いろいろとお手伝いしていますと水回り、空調、建物の補修など、この病院で生じる様々なメンテナンスをお手伝いすることになりました。病院でのこれらのことやヤップでの様々な体験について追々ご報告します。(写真はヤップ州立病院の玄関先です)
ヤップについて初めて感じたのはなんと町がきれいなこと、公道の周辺は花が植えられゴミもほとんど見受けられません。ショッピングのとき日本では普通にビニルの袋に品物を入れてもらいますが(マイバッグに入れる方は増えていますが)、ヤップではビニル袋はありませんので、マイバッグやかごなどに入れて持ち帰ります。このことからビニル袋のポイ捨てがありません。たばこのポイ捨てもありません。別の機会に書きますがヤップの人はたばこをビートルナッツとともにガムのように噛む風習があります。このこともあって、たばこはたしなみますが基本は噛みますのでポイ捨てはありません。ところがビートルナッツを噛んだあとのかすを道路などに吐き出したりしますが、自然物ですので余り気にはなりませんし、多分土に戻っていくのであろうと思います。(写真は石貨です。ヤップは石貨の島として有名です。)
さて本題に移ります。赴任後しばらくしてヤップ島を歩くことにしました。私の住むヤップ島はヤップ州の一つの島ですが、州都コロニアがあります。ヤップ島とお互いに橋が架かり往来できるトミール島、マアブ島そして橋がなく車での往来が出来ないルムング島の4つの島の総称としてヤップ島と言っています。
今回歩きましたのはヤップ本島の周辺です。私の勤務地であるヤップ州立病院を出てぐるっと回る23kmのコースを大半はウォーキングですが一部はランニングをしながらで約5時間かかりました。
日中炎天下の中を歩きましたので汗が噴き出たりもしましたので水分補給をしながらでした。ヤップに来て間もないウォーキングですので何を見ても新鮮です。コロニア周辺はなだらかで大きな入り江がありそれにそって心地よくランニングしました。
3㎞ほど走りましたら結構急な登りの道路が現れましたのでそこからは歩きました。途中小学校、発電所、石貨の集会所、そしてマングルローブの群生地などを見ながらコロニアからは反対の海岸線まで進みました。道の両側には美しい花が咲き乱れています。海岸線に出るまではアップダウンの結構きつい道路を進みます。下りの時は極力走ることにしました。途中小高い道路のてっぺんから海岸が見えてほっとはしたものの中々海岸には着きません。それでも上り下りを重ねていくうち気がついたら海岸線に出ていました。海岸線沿いには砂浜がほとんどありません。また砂浜があっても私有地ですので勝手には入れません。ここヤップは公共道路以外は全て私有地と言われております。場合によっては公共道路も私有地のところもあるとのこと。
山の中を歩いていましたら日本軍の戦跡があるという看板を見つけましたが今回は見に行かず通過しました。この戦跡には公道から私有地を通って行きますので、場合により通行料を支払わなければならないところもあるとのこと。後日ツアー会社主催の戦跡ツアーに参加し高射砲や飛行場跡、零戦が点在するところを見て回りましたが、ツアー会社が後日その土地の所有する個人や村に入村料(通行料)などを支払うと言ってました。
話を元に戻します。この海岸線をあとにして病院のあるコロニアに戻るのですが山を越えてコロニア側の海岸線に向かい進みます。途中トミール島とコロニアに分かれる三叉路をコロニア側に歩き、この間にも小学校2校の横を通過しやっとコロニア側の海岸に出ました。病院まではあと3㎞ほどになりました。この頃になりますと足も大分疲れてきており、股ずれも出始めてきましたがやっとのことで出発点である病院に戻ることが出来ました。
反省点としては水の準備不足です。コロニア側の道路沿いにはお水などを売る小さいお店が結構あるのですが反対側の海岸線ではほとんどありません。途中でお水がなくなり購入しようかと思いながら歩いたのですが約4㎞ほどはなく、そこで買ってからもしばらくはお店がないことがわかりました。
いずれにしましても概ねどこの場所に行ってもきれいに手入れがなされている道路沿いを歩きながら本当にきれいな町であると実感したところです。(写真は公道周辺が写っています。車道は狭く見えますが2車線です。このあたりの道路は日本の無償供与で出来たものです。)
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