JICA海外協力隊の世界日記

YAPだより

美しいまち ヤップ(2)

このまちの美しさの理由の一つに、日本では当たり前の使い捨てのポリ袋がないことではないでしょうか。

日本でもお店によってはポリ袋を配布しないところもあるにはありますが、このヤップでは徹底していて商品を買ってもポリ袋に入れてくれません。お店によっては紙袋に入れてくれるところはありますが基本は自前のエコバックか段ボール箱に入れて持ち帰ります。

ミクロネシアの首都のあるポンペイ州ではポリ袋に入れてくれますがその分まちが汚れていると思います。

インターネットの記事によりますと

「プラスチックごみによる環境汚染が世界的な問題となる中、東アフリカのケニアで昨年8月、「世界で最も厳しい禁止法」が施行された。対象は使い捨てのポリ袋。業者による製造・輸入・販売だけでなく、消費者らによる使用まで禁止された。禁止法ができるまでケニアのスーパーでは年間1億枚のレジ袋が無料で配布され、使用後には無造作に路上などにポイ捨てされていた。この結果、大量のごみが川や水路などにたまり、水の流れをせき止めてたびたび洪水が発生。

また、家畜が誤ってポリ袋をのみ込むことも問題となっていた。「食肉処理場では10頭に2~3頭の割合で牛の胃袋からポリ袋が見つかっていた。街の景観はもとより、食の安全を脅かし、災害を引き起こしてきた」。国家環境管理庁のゼファニア・オウマ副局長(監視指導担当)は、プラごみの不法投棄がもたらしてきた深刻な被害をそう語る。 だが、この1年で景観は見違えるようになり、家畜の誤飲も減ったという。当初は戸惑っていた市民も布製のエコバッグなどを持ち歩き始めた。  オウマ副局長は「劇的な変化が起きている。100%とは言えないが、禁止法はうまく機能している」と胸を張った。国が主導の今回の取り組みだが、背景にはプラごみに「ノー」の声を上げた市民らの動きもあった。」(毎日新聞 7月29日掲載記事より)

とのことで、ヤップのこのまちの美しさの要因の一つにレジ袋を使わないことが大きいと思います。

また、缶のポイ捨てですがこれも比較的少ないです。アルミ缶は回収業者に持ち込むと売れることから各家庭で缶をストックしているようです。このまちのその他のゴミですが、埋め立て地に住民が持ち込むか、ゴミ回収業者に費用を払って埋め立て地に持って行ってもらうかです。私が住んでいるアパートでは入居者は大家さんが用意したドラム缶にゴミを入れ、大家さんはドラム缶がいっぱいになると自前のトラックにドラム缶を積んで埋め立て地に持って行っています。

埋め立てをしないで焼却処分をすればゴミかさが減るのでしょうが、焼却するには焼却設備や運転員などが必要となりコストがかかります。この島ではゴミ処分で経費をかける余裕がないのか今のところ埋め立て処分としています。

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