2020/02/05 Wed
人 生活
新型コロナウィルスのミクロネシア連邦(ヤップ州)の対応
新型コロナウィルスが世界中に蔓延する恐れがあることから、ミクロネシア連邦に侵入しないように大統領府は以下の対策をとったとの情報を在ミクロネシア日本大使館が提供しました。
このことを受けて、私が勤務するヤップ州立病院でも、今週4日(火)から7日(金)までの4日間に分けて、医療関係者に病院が保有する防護服、ゴーグル、各種マスク、送気マスク、インナー手袋、アウター手袋、シューズカバー等の装着方法についての説明会を実施しています。
また、ヤップでは来週から飛行機や船で来島する人の体温・問診票チェックを医師や看護師が先の防護服などをまとって始めるとのこと、さらに患者が発見されれば病院及び利用されていない学校に収容するとのことです。
ミクロネシア連邦に派遣されているJICAのメンバーの数人が日本に一時帰国しており、その折には以下のような規制がなかったのですが、これからミクロネシアに戻るのは大変です。
在ミクロネシア日本大使館情報
1月31日にミクロネシア大統領府が発出した新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言に関して,2月3日より,ミクロネシア政府は日本が汚染地域・国であるとして,同宣言(4)にある14日間ルール(注)の適用を開始しました。
このため,日本からミクロネシアに入国するにあたっては,ミクロネシアに入国する前に非汚染地域であるグアムやホノルル等で最低14日間滞在する必要があります。また,ポンペイ空港では,入国者のヘルス・スクリーニング(主に申告書と問診)が始まりました。
なお,14日間ルールの適用に伴い,3日,グアム発ミクロネシア行のユナイテッド航空便で,乗り換え客17名(国籍不明)が搭乗拒否にあった他,複数のミクロネシア人が入国出来ず,規定の14日間を満たすまでグアムやホノルルで足止めされている模様です。
今後,同宣言を踏まえて日本人旅行者に対する当局の規制が更に厳しくなる可能性があるところ,ミクロネシアへの渡航に関しては,充分な注意が必要です。
現在,本件について情報収集に努めており,追加情報が判明次第,改めてお知らせします。
(注)新型コロナウイルスの汚染地域・国からの全てのミクロネシアへの入国者は,非汚染地域・国(グアムやホノルル等)での最低14日間の滞在を求めるもの。
2020年2月4日
在ミクロネシア日本大使館
1月31日にミクロネシア大統領府が発出した新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の概要(在ミクロネシア日本大使館提供)
●1月30日に発表されたWHOによる新型コロナウイルスに関わる非常事態宣言を受けて,1月31日,パニュエロ大統領は憲法第11条セクション6に基づき,国民の安全を守るため,FSM全土に以下の非常事態宣言を発出。
●コロナウイルスが効果的に抑止されたと確認されるまでの間,すべてのFSM国民の中国本土及びその他の汚染された国,地域への渡航を禁止する。
●FSMに居住する外国人に対して,不必要な中国本土及びコロナウイルス汚染国,地域への渡航の延期を強く勧める。
●2020年1月6日以降,直接または間接,空また海利用を問わず,中国本土からの旅行者のFSM入国を禁止する。
●コロナウイルス汚染国,地域からの旅行者によるFSMへの入国は,非汚染国,地域で,FSMへの入国直近の少なくとも14日間を滞在した者以外の入国は認めない。
●FSM連邦政府はこの決定を効果的なものとするため保健省を中心としたタスクフォースチームを結成した。
SHARE