JICA海外協力隊の世界日記

速達!ホンジュラス

WANTAN(ワンタン)

間もなく学年末です。先週から中学1年生の調理実習で野菜を用いたメニューが実現しました。その名も「WANTAN(ワンタン)」です。人参・インゲン・ジャガイモ・お米を合わせ、ワンタンの皮に包んで揚げ(肉なしの揚げ餃子みたいな感覚)「パリパリ」っとした食感が好評です。ワンタン2つで25円にて校内販売し、モノの見事に完売しました。(1日の生徒のおやつ代は25~100円が相場)

昨年、ジャガイモ餅(北海道の郷土料理の1つ)を中学1年生の実習で作り、これはこれで良かったのですが、やはりどこか手応えが感じられませんでした。中学2年生の調理実習にお好み焼きやキュウリの酢の物等を試すものの…一概には言えませんが、生徒は好奇心があっても、日頃食べ慣れていない未知の「味」を試食するのはそう簡単ではありません。結果的に、異国のものを取り込むよりも、良くも悪くも現地にあり、現地にあるものを改良した方が、受け入れて貰えると確信を得たのは最近のことです。

さて、今回の調理実習で初めて野菜を洗う生徒、包丁を使って野菜を切ること、ジャガイモを茹でること、野菜を油で炒めること等、初めて!を体験する男子生徒もおり、私と同僚は生徒等が安全に包丁を使うことに内心冷や冷やしながら教え、見守り、サポートにあたります。様々な工程を経て、揚げあがったワンタンを頬張る生徒の笑顔と「美味しい!」という言葉に、思わずホッとします。

話は変わり、ホンジュラスでも中華料理の人気は根強く、生徒と料理の話しになると決まり文句のように「チャーハンやチャプスイ(柔らかいあんかけ焼きそば)が好き」と話してくれます。安い!量が一杯食べられる!そしてお腹が膨れる!という理由が背景にあると思います。しかしながら、こちらの中華はとにかく油の使用量が多いです。私の同僚曰く、ある日、お店でチャーハンを食べたものの食べきれず、家へ持ち帰り冷蔵庫へ入れ、翌日食べようとしたら油が分離し、とてつもない量が底に固まっていた(ラードや安価な油を使っていると推測)と語ってくれたことがありました。

ダイエットに関心があり、高血圧・糖尿病を予防した方が良いこと、やらなきゃいけないことも、「知ってはいるけれど、出来ない(やらない、面倒、時間がない)」という、特に同僚の先生方の言い訳や行動を見ていると、ダイエットの難しさは世界共通なんだなぁと苦笑します。

油たっぷりの豆料理やトルティージャを食べなくなる日は、もうそろそろ近づいていると感じ、噛みしめて少量だけ食べるこの頃です。

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