JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルBOSAI日記

活動ふりかえり(2018年7月、8月)-日本文化紹介と、パトぼうさい研修

Hola, ¿Cómo está? (オラ、コモエスタ)皆さんこんにちは。

協力隊としての生活も一年を過ぎると毎日があっという間に過ぎ、前回の投稿から早くも一か月が経ってしまいました。

先週はエクアドルにおける2回目のセマナサンタ(復活祭)休みを任地サリーナスで過ごしました。カーニバルの時期から40日後に行われるキリスト教の大切な行事ですが、

去年は食べることのできなかった「Fanesca ファネスカ」というお肉を使わない、豆や野菜、バナナや魚を使った伝統的なシチューのような食べ物をいただきました。

(詳しいことはこちらのリンクを見ていただくととてもわかりやすく日本語で解説されています。)

任地サリーナスも、12月から続いた真夏の太陽が照りつける暑い季節がもうすぐ終わり、涼しい季節がやってくるので、その前にしっかり近所のビーチで泳いでおきました。

今年は3月、4月と続いて友人たちがサリーナスを訪問してくれたので、素晴らしい夕日や、環境保護区にも指定されているエクアドル最西端のチョコラテーラ、災害時避難場所にもなっている展望台、塩工場見学

(Salinasの名前の由来でもある塩SALの生産がさかんなので、塩工場があります)、新鮮な生牡蠣やお寿司を堪能しました。

(写真1枚目:チョコラテーラと呼ばれるエクアドル最西端の地から見た海辺の夕焼け)

さて、今日は去年7月、8月の活動についてふりかえります。

前回の日記でお伝えしたとおり、去年は日本とエクアドルの外交100周年を記念して各地で日本文化紹介記念行事が行われていました。

任地サリーナス市においても、2018年7月7日に日本文化紹介イベント「KIZUNA」を開催しました。(イベント報告についてはJICAエクアドルのFacebookページに掲載させていただいております)

準備においては10人を超えるJICAボランティア仲間をはじめ、危機管理部同僚や市役所の多くの関係機関の方、JICA事務所にも物品貸し出し等様々ご協力いただき、当日は日本国大使館と外交100周年記念実行委員会会長にも来賓としてお越しいただき500名を超える市民の方に初めて日本文化を紹介することができました。

日本映画上映、音楽隊演奏、よさこいダンス、日本茶・日本食・日本酒、浴衣着付け、書道体験など盛りだくさんのイベントを開催させていただき、今思い出しても皆さんの協力なしにこのイベントは成し得なかったと思っております。

当時、私自身も目の前のことに一杯になっていたので、手伝いに遠くから来てくださった皆さんにサリーナスの素晴らしい景色や食べ物をもっと楽しんでもらいたかったという思いもあります。

今年はまだ予定は未定ですが、サリーナスの子どもたちのために少しでも文化紹介をできる機会を作ることができればと考えております。

イベント後、心身共に疲れ果てた私は一週間の休暇をもらってリフレッシュさせてもらい、いよいよ通常の防災研修モードへと戻りました。

7月末からは教員、保護者の研修と10歳以上の大きな子ども向けだけでなく、3歳からの小さな子ども向け防災教育教材「パトぼうさい」を使っての防災研修を始めることができ、市内47校のうち、JICA技術協力プロジェクトのパイロット校に指定した5校から再び入りはじめました。

(写真2枚目:パトぼうさいの研修時の様子)

子どもたちは本当に可愛くて、毎日学校に行くことが楽しみで仕方ありませんでした。3歳ぐらいの小さな子どもでも、歌やダンスを使って教えることで楽しみながら防災を身につけることのできる本メソッドのサリーナス版を是非作成したいという思いも強くなり、9月頃のサリーナス版完成を目指して学校での研修を続けていくこととなりました。

しかしながら、7月末に職場から突然同僚3人が解雇・異動となり、職場の状況が一気に変化してしまいました。

私と同僚は変わらず学校や各種機関で防災研修を続けていましたが、それに加えてプロジェクトの会議・打ち合わせや避難路整備のための陸・海・空軍との協働大清掃、大学など学術機関との協働のための打ち合わせ等、

様々な業務が一気に押し寄せ、人手不足で私もボランティア活動だけのんびりやっていればよいという状況でなくなってしまいました。

この頃は満身創痍と言ってよいほど、毎日仕事で頭が一杯でした。(2018年7月に延べ11回約780人、8月には28回延べ約3,400人に対して研修を行っていました。この数を見ても8月にはかなりの研修の数をこなしていました)

(写真3枚目:陸軍における研修の様子。同僚が話しています)

朝から学校へ行き、それから隙間時間に市役所に戻って書類仕事をして、また午後から学校や他の機関での研修に行って、時には夜まで・・という目まぐるしい日々を過ごしていました。

首都へ隊員の集まりと日本文化紹介イベントで行った頃には体調も疲れもピークで、とにかくゆっくりしたいとばかり考えていたのを覚えています。

日本人の隊員仲間と会うとなんだか心も体もほっとしてちょっと働きすぎたかなと考えたり、でも職場の状況が改善しないまま職場を離れることにも躊躇してしまうという、ある種の仕事中毒状態になっていたのかもしれません。

そんなわけで、9月以降はパトぼうさいが更に進化していき、またとっても波のある活動期間が続きます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

¡Hasta Luego!(アスタルエゴ)それではまた!

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