JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルBOSAI日記

活動ふりかえり(2018年9月、10月)ビデオ作成、避難訓練

¡Hola! ¿Cómo está? (オラ、コモエスタ?)こんにちは、皆さんお元気ですか。

日本は日付が変わって新しい時代「令和」が始まったそうですね。その影響で10連休だと聞いていますが、エクアドルは相変わらず普通の日々です。

とはいっても、先週はセマナサンタ(復活祭)のお休みがあり、今週はメーデー(労働者の日)のお休みがあるため、そんなにあくせく働き詰めという感覚ではなく、少し働いてはお休みが来るという感覚です。

(写真1枚目:研修に行った学校でいただいたボロンという甘くない青バナナをすりつぶして豚肉やチーズを入れて丸めて油で揚げたコスタ地方の名物。とっても美味しい)

今日は去年9月、10月の活動について振り返ります。

去年8月は怒涛の忙しさでしたが、9月に入るとJICA技術協力プロジェクトの一環で同僚が日本へ3週間研修へ行っていたこともあり、防災研修は子ども向けのPATOBOSAI(パトぼうさい)のみで、

少しゆるやかな時間を過ごしていました。

私もメキシコへ1週間ほど旅行に行き、気分もリフレッシュ!と言いたかったのですが、あいにく旅先で体調を崩し、寝込む羽目に。

エクアドルに帰国すると、休む間もなく今度はぼうさいのうたスペイン語版の歌に踊りを付けて、プロモーションビデオを撮影、作成することになりました。

市内47校のうち、JICA技術協力プロジェクトのパイロット校になっている5校から、1校あたり6人から10人を選抜してもらい、1週間かけて同僚たちと毎日各学校を巡回し、歌と踊りの指導をしました。

また、市役所広報部のビデオ撮影を請け負ってくれた同僚と細かい打ち合わせ等を行い、ビデオのイメージはAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のプロモーションビデオのように、様々な場面とカットから、

パトぼうさいに使われる6つの災害(暴風雨、洪水、崖崩れ、火事、地震、津波)を明確に表現し、伝えようという試みを行いました。

それ以外にも、教育省に子どもたちが撮影協力してもらうための許可レター、子どもたちがSNSやインターネット等に顔を出してもよいという同意・許可レター、教育省地区事務所にも全面協力いただき、

撮影に必要な準備を整えていきました。(大変な手間がかかりましたが、やるしかありませんでした・・・)

そうして無事にビデオ撮影の日を迎えました。

可愛くおめかしした子どもたちや、機嫌を損ねる子どもたちもいましたが、見守ってくださったご両親たちや先生方、危機管理部同僚と広報部同僚のおかげでサリーナス市内の各地での撮影を無事終えることができました。

こちらが完成した「PATO BOSAI」公式ビデオです。リンクをクリックすると子どもたちが一生懸命歌いながら踊ってくれています。

マニアックな方はビデオを見ながら是非、サリーナスの風景を思い浮かべてください。

(写真2枚目:パトぼうさいの歌と踊りを練習している風景。ビデオも撮影してもらっています)

10月はサリーナス市主催の避難訓練がありました。

私が赴任してから希望していた市役所職員向け(約200名)の防災研修も行うことができ、何故ボランティアとしてここに来たのか、これまで何をしてきたのかについて同僚たちに初めて語ることができました。

避難訓練では、草の根・人間の安全保障無償資金協力によって供与された6基の津波早期警報装置が初めて使用されました。私は当日避難場所の一つであるカントリークラブ(市役所から歩いて5分ほどの高台)におりましたが、警報機の音が十分に聞こえない、学校にいたすべての子どもが避難訓練に参加しなかった等、様々な問題点や改善点も見つかりました。

いずれにしても、この日の避難者は約13,000人。大半が学校の児童・生徒ですが、参加数と防災研修への参加者延べ人数がほぼ一致しており、

その前の避難訓練参加者が数千人でとどまっていたことを考慮すると、少しでも目に見えてサリーナス市民への防災啓蒙活動が前進しているという実感があり、この流れを今後も継続していきたいというのが今の希望です。

活動に波はとってもありますが、出来ることから地道に続けていきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回は去年末の活動について振り返ります。

¡Hasta Luego!(アスタルエゴ)それではまた。

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