JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルBOSAI日記

活動ふりかえり(2019年3月、4月)シエラ旅と防災研修

¡Hola! ¿Cómo está? (オラ、コモエスタ?)皆さんお元気ですか

任地サリーナスは涼しい季節を控えていますが、太陽が出ると相変わらず日差しがきついので日焼け止めや日傘は欠かすことはできません。

先日所用で首都キトにしばらく滞在していましたが、やはり朝晩の冷え込みが厳しく、雨が降るとさらに強まる寒さに日本の冬を少し思い出していました。

どれだけ日焼けして虫にやられようとも、やはり食生活や気候面からしても魚介類が簡単に手に入る海岸部の生活はとても気に入っています。

さて、今回は2019年3月、4月の活動を振り返ります。

前回の日記で書いたように、暑さによって体調を崩してしまい、2月末から3週間に渡ってシエラ(山岳部)の隊員仲間を訪問する旅に出ました。

・キトプルラウア地球植物保護区の環境教育隊員任地のお祭りに参加、お手伝い

・ラタクンガのコミュニティ開発隊員、理学療法士隊員任地訪問

・リオバンバの障害児・者支援隊員任地訪問

・防災国際会議(首都にて)

と、一応何かしら隊員活動にかかわることを行いつつ、日本でも有名なエクアドルバナナ生産農園を見学させていただいたり、ちょうどカーニバルの4連休も間に挟まっていたので、シエラ地方のカーニバルにあちこち訪問するという贅沢な時間も送っておりました。初めてシエラで2週間以上滞在し、普段は3000メートル近い高度や寒さで食欲も落ちるのですが、各訪問先隊員のホストファミリーや任地の方々の温かさに触れて気持ちも少しずつですが前向きになり、出来ることから再び始めようという温かい気持ちで任地サリーナスへと帰ってきました。(カーニバルによる泡スプレーの戦いで気持ちが強くなったことも含めます)

それから再び3月末と、4月初めにキトプルラウアの環境教育隊員任地の環境省職員、そしてリオバンバの障害児教育隊員が活動している特別支援学校の児童生徒、教員へ防災研修をさせてもらう機会もありました。

(写真1枚目:ラタクンガの風景)

(写真2枚目:リオバンバでの教員向け研修でDIG(災害図上訓練)を行っている時の様子)

これまでは隊員仲間が所属する幼稚園や小学校で子ども向け防災教育教材「パトぼうさい」を使用した研修が中心でしたが、子ども向けだけではなく、環境省職員向けの防災講座(避難地図作りワークショップと体験型避難訓練)と、特別支援学校児童生徒向け防災研修(パトぼうさい)、特別支援学校教員向け研修(DIG「災害時図上訓練」)など新たな試みをする機会をいただきました。

もちろん時間が足りない、こちらの準備不足など色々課題はありましたが、普段自分の任地ではなかなかチャレンジできない新しい試みをさせてもらったことで防災隊員として研修の幅が広がったきっかけとなりました。

これらの活動にはもう一人の防災隊員も一緒に各地を回っているのですが、土木や気象を専門として勉強してきた彼からも学ぶことはたくさんあります。

コラボしているからこそ見える視点や新しい可能性など、自分の任地にいるだけでは見えにくい気付きを与えてくれる地方巡業を可能にしてくださっているJICAに何よりもまず感謝して、引き続き頑張りたいと思います。

今回実践した新たな試みで特にDIG(災害図上訓練)という地図を使って避難路や危険個所について考えるグループワークについては、その後サリーナスの配属先で紹介させてもらい、各機関における具体的な避難計画作成を円滑に進めることのできる有用なツールであると確信が持てました。

現在同僚たちと行っている市内全48校での防災研修が完了後、より津波発生時の避難が急務な地域の学校へと入って津波避難計画策定に向けた道しるべとなる教員向けに上記のワークショップの実施、そしてパトぼうさいを受け継いでもらうための研修を残りの任期で行っていきたいと考えています。

(写真3枚目:プルラウアでの防災研修において行ったけが人、高齢者体験型避難訓練の様子

これまで駆け足でずっと去年からの活動を振り返っていましたが、次回からは近い過去の活動をふりかえりつつ、エクアドル生活の楽しいところもたくさん紹介していきたいと思います。

¡Hasta Luego! (アスタ・ルエゴ)それではまた。

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