JICA海外協力隊の世界日記

ボールが繋ぐ日本とアフリカ ~Enjoy Football~

協力隊が繋ぐ一つのバトン

私が派遣されているケニアという国。
アフリカ大陸の中では比較的発展している国で、首都ナイロビは高層ビルが立ち並び、皆さんが想像している”アフリカ"とは少しイメージが違うかもしれません。

しかし、街から一歩踏み出すとそこには未だ貧困に苦しんでいる人々が存在し、貧富の差が目に見えて分かるというのが現状です。
貧困が原因で学校に行けない、夢を追えないといった子供達がたくさんいます。

そこで今回皆さんにご紹介したいのがKESTESという団体です。

KESTES (Kenya Students' Educational Scholarship)とは??
KESTESは1983年にケニアに派遣されていた青年海外協力隊 の理数科教師隊員を中心に設立されました。セカンダリースクール(日本でいう高校)の生徒を対象に奨学金事業を展開し、2017年現在では、KESTESが支援してきた学生数は350名を超えます。

この団体の特徴が"青年海外協力隊の有志”ということ。
何より凄いのが、基本的に任期2年の協力隊員がバトンを繋ぎ、この団体が30年以上続いているということ。
世界でも稀な団体だと思います。

私もKESTESの一員なのですが、現在メンバーは約20名。
ご存知の通り、隊員はそれぞれの活動があり、住んでいる場所も違います。
そんな中時間を割いて会議を行い、どの生徒を支援するかを話し合い、みんなケニアの子供達の未来のために真剣に頑張っています。

というわけで、今回ケニア西部にあるキスムという街に住むKESTES奨学生を訪ねてきました。
ラウィ君といい、KESTESが支援して4年目の子です。
今ではセカンダリースクールの4年生になり、今年ついに卒業します。卒業後は日本で学びたい気持ちを持っており、日本の奨学金を得るため、日々勉強に励んでいます。

写真は奨学生担当者(奨学生を担当している協力隊員)がラウィ君の成績表を見て、色々振り返りやアドバイスをしています。こういった目に見える支援ができるのもKESTESの醍醐味かもしれません。

ついでに私もパシャリ。
ラウィ君は思春期からか本当にシャイで、カワイイ子です。

このように、ケニアにはまだまだ色々な困難があり、彼らの努力だけではどうしようもできないことも多くあります。
KESTESが与えるインパクトはケニア社会全体の中では本当に小さなものですが、こういった小さな支援の積み重ねがこの国を良くし、ケニアの子供達に夢を与えると信じ、今後も携わっていきたいと思います。

興味のある方はKESTESで検索してみて下さい。色々詳しく載っています。
以上、今回は久しぶりに真剣な話題でした。

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