JICA海外協力隊の世界日記

ボールが繋ぐ日本とアフリカ ~Enjoy Football~

中心選手としての自覚

カカメガ更生学校では、毎朝8時からパレードと呼ばれる朝礼のようなものが行われる。
ここでは各スタッフが連絡事項を伝えたり、服装チェックや持ち物の抜き打ちテスト等が行われる。
無茶振りで、 「おいヨースケ、何か喋れ」と言われることもまれに。

今日は、そんなパレード内で起きた凄く嬉しかったことを書きたい。

つい先日、私が授業とクラブ活動で使っているホイッスルが学校内で紛失した。

といっても私が紛失したのではなく、貸している間に生徒が紛失。

生徒曰く、ベッドの下に置いていたら翌日無くなっていたとのこと。


ここは更生学校であり生徒同士のモノの盗み合いは日常茶飯事。
ホイッスルがただ単に貸した生徒の不注意で紛失しただけなのか、それとも誰かが盗んだのか。
たかがホイッスル一つなんやけど、生徒にこの事をどう伝えようかな〜と考える。

そんな中迎えた翌日のパレードの時間。
サッカー部で副キャプテンを務める一人の生徒が突然みんなの前に出ていき話し始めた。

生徒 「ヨースケのホイッスルがどこにあるか知っている奴はいるか?
    いつも使っている大事なものだから、知っている奴がいれば返して欲しい。」

真相は分からないし、紛失しただけかもしれない。
けれど、サッカー部として、中心選手としてプレーしている彼の責任感を強く感じた。
紛失したのは残念だけど、そんな彼の姿勢を見れたからそれで十分すぎるかな。

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