JICA海外協力隊の世界日記

ボールが繋ぐ日本とアフリカ ~Enjoy Football~

更生学校に新聞がやってきた!?

とある日の午後。
教室の外にゾロゾロ生徒が集まってくる。
何だ何だと覗き込んでみると、
そう!この日はKRS News(私が発行している学校新聞)の発行日なんです!

※KRS News = Kakamega Rehabilitation School News

月2回の発行を目標にスタートした活動なんだが、ネタ探しが中々ハードで結局は月1.5回ペース。。。

それでは少し内容を覗いてみましょう!!

◆左の記事
これは先日行われたスポーツ大会ですね〜。
敏腕カメラマン(私)の撮った写真が凄く良い感じです。
生徒達にはスポーツネタが一番ウケが良いです。Kakamega Eleven(サッカー部)について書くこともしばしば。
一番下は日本の四季を紹介しています。

◆右の記事
これはカウンセリングの時間です。
ウチの更生学校は3ヵ月おきに近くの大学からインターン生を受け入れており、そのインターン生を中心にグループカウンセリングを行っています。ただ、インターン生によりやる気は様々。。。
更生学校で生活する生徒にとって、この時間をどう過ごすかはとても大事です。
この記事はまさにそのカウンセリングのことですね。

新聞を発行して早くも5ヶ月が過ぎました。
教室前、スタッフが集まる部屋、施設庁の部屋と必ず3か所掲載するようにしており、初めは興味を示さなかった同僚も最近は「今回は何の記事だ?」と少しずつ興味を持ち始めています。やっと市民権を得た感じです。

そして、この活動には以下の狙いがあります。

◆生徒が更生学校で暮らす上でのモチベーション維持
青春真っ盛りの彼らにとって、更生学校での3年間は刺激の無い退屈な日々です。そんな彼らに少しでもここで暮らす意義を見つけて欲しいと思っています。

◆生徒一人一人の長所を見つけ、自信をつけさせる
どこの学校もそうだと思いますが、目立つ生徒、目立たない生徒がいます。更生学校でも同じく、身体の大きい子、スポーツが得意な子等は生徒の中でも権力を持ちます。けど、目立たない子の中にも毎日頑張っている子はたくさんいます。そういう生徒を誉める場所が欲しいと思ったのもきっかけの一つです。

◆(同僚に対して)生徒に関心を持つきっかけを与える
同僚は生徒への関心が非常に薄いです。名前さえ覚えていないことも多々あります。そういったスタッフに対し、「今、生徒はこんなことを一生懸命やっているんだよ」とか、「この子はこんな特技があるんだよ」とか、スタッフが生徒に関心を持つきっかけの一つにこの新聞がなればと思います。

◆インターン生に向けての学校紹介
先述した通り、更生学校には年数回大学からインターン生がやってきます。この新聞を通じ、彼らが学校のことを知る一助になればとの想いが一つ。また、インターン生の活動風景を新聞に掲載することで、彼らの活動に対するモチベーションも上げるという狙いもあります。

◆(同僚に対して)私の活動を知ってもらう
活動については逐一同僚と相談しながらやっていますが、それでも伝えきれていない部分は多いです、この新聞がその部分を上手く補完してくれればと思っています。

◆スワヒリ語の勉強がてら
活動で使用する言語はほぼスワヒリ語(主に東アフリカで使用されている言語)です。生徒は英語が理解できないため、文章も必然的にスワヒリ語になります。完成する度に施設長の下を訪れ、不適切な内容がないかをチェックしてもらうついでにスワヒリ語の文法間違いがないかのチェックが入ります。いつも赤ペンで訂正されてばかりですが、これも良い勉強になっています。笑

細かな狙いを挙げればまだまだきりがありませんのでこの辺りで。
今は私のマンパワーでやっている活動ですが、いずれは新聞で取り上げるネタを生徒と考えて決めたり、同僚も巻き込んでいけたらなと思っています。

あ〜次のネタ探しをスタートしないとな〜。

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