JICA海外協力隊の世界日記

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めぐみ学園運動会

 8月の終わりに,私が活動するめぐみ学園の運動会がありました。めぐみ学園には,「HAHANOKAI」という保護者の会があります。この会が中心となってバザーなどで集めた資金をもとに,毎年運動会が開かれています。運動会は,母の日のある5月と父の日のある8月に交互に開かれます。今年は5月の母の日に合わせて行われる予定だったのですが,雨のため8月に延期されていました。

 運動会に向けて,4月から発表の練習をしてきました。今年,踊ったのは「花笠音頭」です。花笠を作り,踊った後にお母さんにプレゼントしよう,ということで決定しました。笠はピザ用の大きな紙皿,花は日本の学校でよく作るお花紙の花です(同じような紙をブラジルで手に入れることができました)。子ども達にとって,初めての花作りだったようですが,一枚一枚紙を丁寧にめくって,上手に作ることができました。踊りの練習では,子ども達は踊ることが大好きなようで,楽しく練習することができました。

 そして,当日。来る予定だった子が来ない,などのハプニングがありながらもスタート。空の青さと芝生の緑の中で,子ども達のカラフルな花笠が美しく舞いました。保護者の皆さんも大喜び。大成功の発表になりました。

 めぐみ学園の運動会は,赤白とチームに分かれるのでなく,個人で参加します。参加するとノートやクレヨンなどがもらえます。もう一つの特徴としては,母の日,父の日に合わせて行うということで,親子で参加する競技が多いことです。二人三脚などの日本でもよく行われる競技だけでなく,幼稚園では目隠しした親の手を子どもがひっぱってゴールするリレー,小学校では親子で水を運ぶリレーなどがありました。

 今回,めぐみ学園の運動会を見ていて強く感じたことが二つありました。一つ目は,何事も大人が率先して楽しむということです。保護者が参加する徒競走などの種目もあったのですが,皆さん,とても楽しそうでした。親が本気で楽しんでいる姿を見て,子ども達もうれしそうでした。二つ目は,親子がとても仲が良いということです。日本では,人がいるところで親に甘えるのは恥ずかしいという子もいると思うのですが,ブラジルでは場所や年齢は関係ないようです。みんな,お父さん,お母さんにべったりくっついて,仲良く過ごしていました。こんなに素直に甘えられるというのが,うらやましく感じました。

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