JICA海外協力隊の世界日記

マレーシア日記・ザ・介護士ともあん

「受け入れる」とは? はたまたその感触は・・・?

「受け入れる」とはよく使われる表現ですが、
日常のいろいろな場面で起こりくる事象をどのように受け入れているのか・・・?
「受け入れる」には、どのような行動や思考が必要になって、どのような感情が生じるのでしょう?
意識的に、または気合を入れて、あるいは何となく行なっているかもしれませんね。

 先日、私たちマレーシアに派遣中の隊員は隊員総会を開き、各地から首都クアラルンプールに集まることができました。2日間の総会では、スライドを使った活動報告発表をはじめ、ワークショップも行うことに。
 そのワークショップとは「お悩み共有会」。3人から4人を1つのグループとし、日ごろの悩みを出し合って一緒に考えてみました。「人には必ず悩みがある」という決めつけを避けるため、「悩みがない」という立場を尊重するルールも設けてあります。

 私はそこで人が集まってもたらされる実に興味深い相乗効果に出会うことができました。
 生み出したのは、日本語教師のまやこさん(写真右)と自動車整備士のゆうじさん(写真左)。

 私たちの「受け入れる」をめぐるディスカッションの過程は次のようになります。

 ① 悩みはあったが、慣れるという解決法を見つけ、解決した。
  ↓ 

 ②例えば、以前悩んでいたようなお家で虫に遭遇することには慣れた。
  ↓

 ③悩みにもいろいろあるから、レベルに例えてみると...
  「悩みのレベル:レベル0;安心・安全→レベル10;命に関わる危険」
   お家で虫に遭遇するのは、お悩みレベル1
  ↓

 ④危険に関わらなければ、状況を「受け入れる」ことができるし、実際、受け入れ難いことはあまりなく、逆に日本にはない経験を楽しむことができる。
  ↓

 ⑥ところで「受け入れる」とはどんな感触があるんだろう??
  ↓

 ⑦それは「まず〇〇してみる」というように、目の前のお悩みに向き合えるよう、挑戦してみる、試してみる。そうすることで私たちの価値観に変化が起こる。
  ↓

 ⑧挑戦と価値観の変化という経験を経て、自分にしっくりくる、ひいては「受け入れる」に至るのかもしれません。そして悩みに応じて④や⑦を実践していく・・・。

 私はこの「お悩み共有会」のプログラム企画に携わっていました。私にとって新鮮な驚きは、実際の色んなグループワークで参加者皆さんの発想がのびのびと展開されていったことです。

 日々生きている中で、起こり来る物事を瞬時に受けとめたり、または心身と時間の労力をかけて受け入れようとしています。私は今まで「受け入れる」ことにかかる労力を億劫に思いがちでした。それに伴う自分の変化に対処しないといけないから。でも「まず〇〇してみる」と能動的に動いて経験を得ることで受け入れる可能性に到達するのであれば良いかも!と思っています。

 今日はこのへんで。
 私はこれから配属先である高齢者施設のお昼ごはんの準備に行ってきますね。どうぞお読みの皆さんも素敵なお昼ごはんのひとときをお過ごしくださいますように。

 まやこさんの配属先、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)の活動はこちらから↓
https://www.facebook.com/mjiit.jlcc/
 同じく世界日記の執筆者、ゆうじさんのブログはこちらから↓
https://world-diary.jica.go.jp/andoyuji/person/7_ilp.php
        

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