JICA海外協力隊の世界日記

ブラジルピンダのこんちゃん日記

4. ブラジルのさくら祭り

BOA TARDE! ボア・タルジ!(こんにちは!)
8月の後半、こちらブラジルは、冬を越えて春時々夏のような気候になってきました。

そんなブラジル、実はあちらこちらで桜が植えられており、だいたい7月〜8月に開花するんです。
そこで今回は、サンパウロ市からバスで約3時間、私の任地ピンダから約40分のところにあるブラジルのスイスと言われる大人気の観光地、Campos do Jordão(カンポス・ド・ジョルダン)で開催された「さくら祭り」に行ってきました!

私がこのお祭りに行ったメインの理由は、焼きそば販売のお手伝いをするためなのですが、

なぜ日本語教師の私が焼きそば販売のお手伝い?
と思われるかもしれませんね。
ではその前に、この「さくら祭り」について簡単にご紹介します。

開催地のカンポスは、標高1600mとブラジルで最も標高の高い都市です。空気がとても澄んでいるため、かつては日本人移民の結核感染者を治療する療養所がありました。現在は、その場所に高齢者養護施設「さくらホーム」があります。(こちらには現在、私の同期のシニアボランティアが活動中です!)

そんな山間地の心地良い気候で素晴らしい立地にあるさくらホームの敷地内には、美しい桜が咲く日本庭園が造園されており、毎年桜が咲くこの時期に「さくら祭り」が開催され、この桜と日本庭園を目当てに、ブラジル全土から人が集まります。


日本庭園.png
では、少し話を戻します。
なぜ焼きそば販売のお手伝いなのか?
このイベントではたくさんの屋台が出店します。そして、その一部はカンポス周辺の町の人たちがボランティアで焼きそばやうどんを販売し、それで得た資金をさくらホームの運営資金にあてるんです。
そこで、ピンダもご近所さんということで、ピンダの日本人会から約20名が早朝からお手伝いに行きました。もうこの活動は10年ほど続いているそうです。

今後のブログでも出てくると思いますが、ブラジルではこのような「助け合い」をよく目にします。困ったときはお互い様。みんながそう思っているから成り立つ助け合い、素敵ですよね。


今年は雨が少なくていつもより桜の開花が遅かったのですが、カンポスの美味しい空気を吸って、焼きそばとうどんの売り子をしました。

あ、焼きそばといえば!皆さんにお伝えしておきたいことが。

実は、「焼きそば(YAKISSOBA)」はブラジルで大人気なんです。ただ、ブラジルの焼きそばは日本とかなり違います。ソース焼きそばではなく、なんと”あんかけ”焼きそばなんです!鶏肉からとった出汁で作るあんかけ焼きそば、とても美味しいんです。ブラジルに来られた際はぜひご賞味ください!
餡かけ焼きそば.png

一方、うどんの知名度はまだまだで、何回うどんの正体を説明したかわかりません(笑)が、多くの人がチャレンジして美味しい!気に入った!と言ってくれました。
さらに、お箸とフォークどちらを使いますか?と聞くと、ほとんどのお客様が「お箸」を選ばれるんです。周りを見渡すとお箸で食べている人がたくさんいて、ブラジルで日本食が人気の証拠?日系社会の影響?かわかりませんが、なんだか嬉しい光景でした。

ブラジルと日本の文化が融合した、大人気のさくら祭り。来年はもうブラジルにいないので行けませんが、これからもずっと続いてほしいイベントの1つです。

来週は、サンパウロ州アチバイア市で開催される「いちご花祭り」に行こうと思います!
またその様子をレポートしますのでお楽しみに♪

ATÉ MAIS! アテ・マイス!(では、また!)

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