JICA海外協力隊の世界日記

タラワの宝

コンポスト出前講座 ~一番遠くの小学校からオファーが来た!~

さて、一つ前の記事「MISSION:島にある全ての小中学校でごみの授業をせよ!」では、最近私が関わらせてもらっている学校訪問についてご紹介しました。

【写真:島にある小中学校を訪問し、ごみの分別についてのパネルシアターをしています】

せっかく学校に行く機会をもらえたということで、実はこのキャンペーンとは別に校長先生たちにお話させてもらっていたことがあります。それは、「学校でコンポストを作ってみませんか?」ということ。

【写真:空っぽのコンポストビンは子どもたちの遊び道具になっていたそうです。今日からは中身を入れて使ってみよう!】

訪問した学校では、先生方に私がベシオ町役場でコンポストを作るお手伝いをしていることを毎回紹介し、もしも興味があったらぜひ私に連絡をくださいというお話、つまり「営業」のようなことをしていました。そしてさっそく連絡をくれた校長先生がいます。それは活動先では最も遠い東の端にある小学校でした。

キリバスの小学校では3・4年生が環境科学について学ぶことになっています。今回は4年生の担任の先生と繋いでもらい、児童たちと材料を集めてもらうところから始めました。

【写真:子どもたちと先生の手により、きれいにプラスチックごみが取り除かれています】

コンポストづくりのよいところは、最終的にコンポストが手に入るだけではなく、そこに至るまでの過程でごみの分別が促進されるということです。この学校でも、「枯れ葉をたくさん用意してください」と伝えたところ、先生と児童のみんなが枯れ葉の山からきれいにプラスチックごみを取り除いてくれていました。そして先生が伝えます。「プラスチックごみはグリーンバッグに入れてください!」

こうなったら素敵だな、思い描いていたことが目の前で起き、ちょっと感激した出来事でした。コンポストづくりをきっかけに、この学校にごみの分別が定着するとよいなと思います。「コンポストができたら何を育てよう?」先生たち、そして子どもたちの夢は膨らみます。うまくいくよう、定期的に訪問してできるお手伝いを続けていきます。

(おわり)

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